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Ⅰ.国立ロシア美術館(サンクトペテルブルク)所蔵ロシア絵画の至宝展 東京富士美術館
【開催期間】2018年10月7日 ~12月24日 ・イワン・アイヴァゾスキー《第九の波濤》1850年 ![]() 画題は嵐の海では、第一の波から第二、第三と波が次第に大きくなり、第九の波で最高潮に達して、また第一の波へ戻るという、嵐の海についてのジンクスに基づいている。 この絵では、夜の嵐の海へ投げ出された人たちが、難破した船の木片につかまって荒波の中を漂っている様が描かれている。 ・イリヤ・レーピン《サトコ》1876年 ![]() ロシア古来の弦楽器グースリの名手だったサトコは、水の王にグースリを聴かせたことによって多くの富を得て商人となった。 あるとき、サトコの船が海の真ん中で動かなくなった。そこでサトコは自らの身を、海の王への生贄とするため、海に飛び込んだ。そこで出会った海の王にグースリを披露し、そのお礼に、花嫁としてさまざまな民族の娘を紹介されたが、サトコは彼女たちを選ばずにロシアの娘を選んだ。 サトコの花嫁となるロシアの娘は、サトコの視線の先、画面の左上に描かれている。ここには、美しく着飾った娘たちが、人魚に先導されながら、サトコの前に進み出てくる様子が描かれており、海の底で繰り広げられる幻想的な世界が、美しい色彩によって表現されている。 Ⅱ.国立トレチャコフ美術館(モスクワ)所蔵ロマンチック・ロシア展 BUNKAMURAザ・ミュージアム 【開催期間】2018年11月23日~2019年1月27日 ・イワン・シーシキン 《正午、モスクワ郊外》 1869年 油彩・キャンヴァス ![]() 例えば、シーシキンの《正午、モスクワ郊外》に描かれた地平線まで続く道は、そんなロシアならではの雄大なロマンを感じさせる。 ・イワン・シーシキン 《雨の樫林》 1891年 油彩・キャンヴァス ![]() この画家には樫の木を単独で描いた作品もあり、それは人物の肖像画のような風格を湛えている。 ・イワン・クラムスコイ 《忘れえぬ女(人)》 1883年 油彩・キャンヴァス ![]() 街角で一人で馬車に乗っている上流階級の若く美しい女性は、静かに画家を見下ろしており、虚ろな眼差しはこちらに向いてはいるが、感情を表してはいない。内なる憂いを秘めた感情を抑えているようにも見えるのである。 ただ一点、少し眉間に曇りがあることが注目される。この目前にある対象には無関心な眼差しと表情を曇らせている眉間は、見る者の心に不安と疑問を抱かせ、それを全体の静謐な冬の光景が引き立てているようである。 《モナリザ》の口元が見る者に物語性と神秘性を感じさせるのと同様に、この絵は眉間でそれを表現している。一瞬の光景や人の表情にドラマや美を感じるのは、写真術が発達した近代的な美の感覚で、「決定的瞬間」という言葉がこれをよく表現しているのではなかろうか。 参照ブログ① 参照ブログ② 美術散歩 管理人 とら #
by cardiacsurgery
| 2018-12-11 22:03
| 国外アート
これは「ルーベンス展@日曜美術館」のメモである。
ルーベンス展 バロックの誕生 国立西洋美術館(上野) ![]() ![]() ![]() ![]() パエトンは、太陽神アポロンとニンフ(精霊)クリュメネーの子。ある日、一人の友だちが、「太陽神の子なんておかしいよ」と笑った。腹立たしさと恥ずかさでパエトンは、母にたずねました。「ぼくは、本当にあの太陽神の子なの?証拠はあるの?」 「本当です。お父さまの太陽の宮殿に行ってたずねてごらんなさい」パエトンはワクワクしながら、日の出の地方に旅立った。 太陽の宮殿は、黄金と宝石で輝いている。アポロンが座っている玉座の脇には、日の神や月の神、年月の神々などが従っている。 パエトンは、恐る恐る「本当に僕のお父さん?」とたずねた。アポロンはパエトンを抱きしめ、「本当に私の子だよ。証拠に望みを何でもかなえてやろう」と、冥界の河ステュクスにかけて誓った。 「太陽の二輪車に乗って、天空を走ってみたい」と、パエトンはお願いした。「太陽の二輪車だと? それだけは駄目だ!あの大神ゼウス様でさえ、乗りこなすことはできないのだ」アポロンは言い聞かせましたが、パエトンはどうしても聞き入れず、何度も頼みます。アポロンは〈誓い〉を立てた以上、神々でさえ守らなければならず、最後には許してしまいまった。 《パエトンの飛翔》 パエトンは、太陽の二輪車に飛び乗ると、誇らしげに馬の手綱をとり、天空に駆けあがって行った。「なんという素晴らしさ!今の僕を見れば、もう誰も疑う友はいないはずだ」しかし、すぐ馬はいつもより二輪車が軽いので、暴走しはじめ、いつもの道をどんどん外れていった。 熱に焦がされた大熊(座)と小熊(座)が海に飛び込みたくなり、北極のヘビ(座)も冬眠から目覚め凶暴化し、牛飼い(座)も逃げ出した。周りにいる怪物たち、近くには大きく腕を広げたサソリ(座)に勇気もくじけ、パエトンは手綱を放してしまった。そして後悔の念でいっぱいになった。 太陽の二輪車は、天空の高みから、地表まで道なき道を走りつづけた。アポローンの妹、月の女神も兄の二輪車が自分よりも下を走っているに驚いたくらいである。海神ポセイドンも熱さにたえられず、水面から顔を出すこともできなかった。大きな街の城壁や塔も焼け落ち、たくさんの国と住民も焼き尽くされて灰となっていった。今や山々は炎に包まれ、地表の川や海も熱で干上がりはじめた。 ピーテル・パウル・ルーベンス《パエトンの墜落》 ![]() 「おお、ゼウス様!どうのような過ちを私たちが犯したというのですか?毎年もたらす実りにたいする報いなのですか?このままでは、海も陸も天も焼けてしまいます。どうか、この業火からお救いください」 全能の神ゼウスはアポロンを含めた全ての神々を集め、ことの是非を決めると、パエトンめがけて稲妻を投げつけた。パエトンは真っ逆さまに落ちていった。 落ちてくるパエトンの体を河の神エーリダノスが受け止め、冷やしてやった。パエトンの妹のへーリアスたちは兄の運命を悲しみ、ポプラの木となり、流す涙は河面に落ちて琥珀の玉になった。 作者不明《ルーベンス作品の模写 自画像》1623年以後。 ![]() ![]() 時代は古代ローマまでさかのぼり、歴史家ワレリウス・マキシムスが書いた「忘れざる行為の9冊の書とローマ人の言葉」に記録されている。 餓死の刑に処されている父親キモンは食糧を与えられず、死の寸前だった。 そこへ居場所を探し出した娘ペロが現れ、死にかけている父に自らの母乳を与えた。彼女の行為は看守によって発見されてしまうが、この献身的な行為は看守の心を動かし、父親の解放を得ることができたとされている。 この物語はローマ時代から何名もの画家に描かれ、17~18世紀頃に最も多く描かれている。 【参照】⇒こちら #1 ポンペイのフレスコ画 1世紀ごろ。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() #10 Jan Janssens 作 1620-25年 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ヤコブス・デ・ヴォラギネの「黄金伝説」に記述された、聖アンデレの殉教場面のクライマックスが描かれている。 アンデレが磔にされる十字架のかたち、そして手足の状態がイエス・キリストと同様に描かれていない理由は、「イエスと同等の者として自分が殉教されるわけにはいかない」とアンデレ自らが望んだという逸話がベースとなっている。 背景の民衆と前方の人物の描き分けと、生命力ある表情が特徴である。 美術散歩 管理人 とら #
by cardiacsurgery
| 2018-12-10 09:31
| バロック
これは、日曜美術館「“決闘写真”を撮った男 林忠彦」12月9日(日) 09:00〜09:45 のメモである。
![]() ![]() 日本を代表する作家たちの人物写真を撮り、素の姿を巧みに切り取った写真家・林忠彦。被写体に“決闘”を挑み続けた生涯に迫る。 ●太宰治 ![]() ![]() ●織田作之助 ![]() ![]() ![]() 《ネルソン・マンデラ》 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 松子はこの写真(↑、昭和31年、林忠彦撮影)を大切に持っていたとのことである。 ちなみに掛軸の『春琴抄』は昭和8年6月、中央公論より刊行されたものであるが、松子は谷崎の崇拝の対象であり、『春琴抄』も松子を念頭に書かれている(↓)。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 今年生誕100年を迎えた林忠彦は、作家の懐に入り込み、数多くの人物写真をものにしている。 例えば、林忠彦は当初、川端さんに近寄りがたかった。 ![]() ![]() ![]() ![]() 写真文化賞(↓) ![]() ![]() ![]() 戦後、林がカメラを向けたのは市井の人々だった。復興に向け、たくましく歩む日本人の姿を写した写真には、林の優しい眼差しが満ちている。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 後半生、取り組んだのは風景写真。風景の中にも、かつてその場所に息づいていた人々の暮らしや営みを感じさせる写真に挑んだ。 《黄昏のキリシタン墓地(海と十字架)》↓。 ![]() ![]() ![]() ![]() 解説するのは、林忠彦写真集「東海道」の編集者。 「林忠彦には人を撮ってきた豊かな経験があり、彼の風景写真にも人を感じる」 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 写真史家・金子隆一氏 ![]() ![]() 【参照】紫煙と文士たち 林忠彦展 @たばこと塩の博物館⇒こちら(美術散歩)。 ![]() #
by cardiacsurgery
| 2018-12-09 13:33
| 映画・写真
#
by cardiacsurgery
| 2018-12-07 21:42
| アート一般
お歳暮に「スカイベリー」を頂きました。化粧箱入りの立派ないちごです。
栃木県で育成され、「栃木27号」として、平成23年11月に品種登録の出願をし、平成24年9月に「スカイベリー」の名で商標登録された。大き目で円錐形の果形をした果実は、光沢のある濃橙赤色で外観に優れ、酸味が少なくて甘みの強いいちごである。ただし正確な糖度・酸度は不詳である。 ![]() 【参照】いちごあれこれ⇒こちら マイ・ベスト4⇒。 ・とちおとめ:1996年に品種登録。日本のいちごのトップブランド。美しい形、鮮やかな赤、そして果汁たっぷりの豊かな味わい。糖度9.3%、酸度0.67%。 ![]() ![]() ![]() ![]() #
by cardiacsurgery
| 2018-12-07 13:00
| アート一般
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