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これは、昨日、1月8日のこと。天気が良くなってきたので、渋谷近辺の美術散歩に出かけた。
まずは渋谷駅ハチ公口からハチ公バス「神宮の杜ルート」に乗る(↓)。 ![]() ![]() 展覧会は、次の4部に分かれている。 Ⅰ.鳥山石燕の肉筆画Ⅰ.鳥山石燕の肉筆画 この章のキャッチコピーは、「鳥山石燕《鶏図》 生き別れの三兄弟、ついに再会」。 鳥山石燕(1712~88)は江戸中期の画家で、妖怪画を描いていることは周知の事実だが、彼の肉筆画は初めて見た。 ・鳥山石燕《唐美人図》1764年頃: 侍女に鏡を持たせて髪を結う中国美人。 ・鳥山石燕《鶏図 三幅対》18世紀後半: 新収の中央の《白鶏図》は、その両脇の旧蔵のものと明らかに表装が異なっていたが、羽の表現や脚の胡粉の乗せ方などは三幅共通している。 ![]() ・鳥山石燕《関羽図》18世紀後半: 長き垂れさがった髭の関羽は、偃月青竜龍刀を持ち曲がった髭を有する部下の周倉を従えている。 Ⅱ.江戸の名所と美人たちー春夏秋冬 この章では、江戸後期を代表する広重・国貞・英泉・芳艶・二代歌麿・雪旦などの絵師によって、江戸の名所と美人が描かれた作品が紹介されていた。 実際の展示は、場所や季節が似ている作品を並置したものだったが、ここではまとまって一定数以上出展されていた下記の揃物について書いていくこととする。 1.歌川広重《江戸名所》シリーズ1.歌川広重《江戸名所》 ・ 洲崎はつ日の出: 太陽の赤と水の青の対比が美しい。 ![]() ・糀町河岸より弁慶掘外桜田下町遠望の図 ・高輪秋の景 2.歌川広重《名所江戸百景》 ・霞かせき: 門松や凧などが正月気分を伝える。 ![]() ![]() ・深川八まん山ひらき ・小梅堤 3.歌川国貞《江戸名所百人美女》 ・洲崎: コマ絵は初日の出。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ・歌川国貞《卒塔婆小町》: 茶店で働く若い女。茶器を置く茶棚が描かれている。 ![]() ![]() ![]() ◎歌川広重《江戸高名会亭尽》シリーズ ・本所小梅 小倉庵: キャッチコピーの「狂句合」は、「下戸上戸百人もすずむ小倉藩 扇松」 ![]() ![]() ![]() ・柳嶋之図 橋本: 狂句合は「橋本まで御紋 橋本に七つ梅」。御紋とは妙見の七星、七つ梅とは橋本の酒。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ・両国 青柳:「青柳は妙月高く花火の夜」。描かれているのは、納涼花火に繰り出すところ。 ![]() ・本鳩筆・絵暦《鶴亀》1857年: 鶴は舞い、亀は唄う吉祥画だが、鶴が持つ扇子には「小」の月が記されている。 ・絵暦《大根に鼠》1780年: 大根の葉に「大」の月、大根の周囲は「か」「の」「へ」「と」「し」という字と白の空摺で鼠(眼は黒い点)を表して、干支が「庚子」であることを示している。 ![]() ・絵暦《駕篭かき》1780年: 駕篭の上に貼った紙をめくると、「大」の月が現れる。【「安」らくに「永」くは「九」らべや君が春】という詩で「安永九年」という年であることを表している。 ・絵暦《梅に短冊》1780年: 中央に「大」の字が描かれ、単語《子の松》で「1月」、《衣更着》で「2月」、《卯の花》で「4月」、《水無月》で「6月」、《菊かさね》で「9月」、《霜の朝》で「11月」が「大」の月であることを示している。 ・絵暦《牛引く童子》1781年: この年は丑(牛)年で、“背中の模様”が「大」の月を示している。 ![]() ![]() ・絵暦《瑞亀》1781年・縦長。上部の“竜宮城”に「小」の月、下部の“亀””「大」の月が書かれている。 「コマ絵」、「狂句合」、「大小月」などの「謎解き」がとても面白かった。浮世絵ファンならば見逃せない展覧会であると思う。 帰りは、表参道を下って、交差点を渡り、都バス「池86」で帰った。 ![]() 美術散歩 管理人 とら ▲
by cardiacsurgery
| 2015-01-09 21:06
| 浮世絵
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