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これは、第1報、第2報からの続き。
9.いばら姫-「眠れる森の美女」の話 100年の眠りの呪いにかけられた王女が王子様の出現によって目覚めるという物語。古い民話である。 バーン=ジョーンズは、モリス商会の装飾タイルのデザインで成功を収めて、このテーマの画を描き始めた。最初の小さな「いばら姫」シリーズ(プエルトリコ・ポンセ美術館)は、横長の油彩画《いばらの森》・《王宮の会議室》・《ばらの木陰》3点で構成されているもので、1871-73年に制作された。 これよりも大きい第2の「いばら姫」シリーズは、1890年に完成したもので、第1の「いばら姫」シリーズの3点に《王宮の中庭》を加えた4点構成となっている。 バーン=ジョーンズは、このテーマに関連した素晴らしい習作を数多く制作している。今回展示されている6点のグワッシュ《王宮の中庭・習作-連作「いばら姫」》↓もこれに含まれる。 ![]() この横長の油彩画では、4人の女性の水平線に沿った配置は、布襞の斜めの線や、いばらの曲線と対照的で、すこぶる装飾的な画面構成となっている。 ![]() ![]() 10.旅の終り-アーサー王・聖杯・キリスト 教会のステンドグラスのデザインは、バーン=ジョーンズの創作意欲をかきたてるとともに、彼の熱心な信仰心を表現する有効な手段ともなっていた。 《ティブールの巫女》は↓、ケンブリッジ大学の礼拝堂のステンドグラスのためのデザインで、巫女の左肩の上に描かれた聖母子が金のハイライトで輝いている。 ![]() マンチェスター・メトロポリタン大学のタペストリー《東方の三博士の礼拝》が出ていた↓。これはステンドグラスとは無関係な宗教画で、バーン=ジョーンズが原画を描き、モリス商会で制作されたものである。 ![]() このタペストリーの第1号作品は、バーン=ジョーンズの母校であるオックスフォード大学エクセター・カレッジの礼拝堂のために1890年に制作されたもので、今回出展されていたものは、1894年制作の第3号作品である。 死せるキリストの血を受けた聖杯は、アーサー王の騎士たちの探索の目標。 バーン=ジョーンズは、バーミンガム美術館の水彩《成就・習作-連作タペストリー「聖杯探索」》↓やサウサンプトン市立美術館の《聖杯堂の前で見る騎士ランスロットの夢》の中で、新世界を祝う象徴としての聖杯を描いている。 ![]() ![]() ![]() 11.ポートレート-画家の自画像 プリンロプ家の芸術サロンで一緒だったジョージ・フレデリック・ワッツが描いた《バーン=ジョーンズの肖像》があった。これは真面目人間の肖像で面白くない。 一方、バーン=ジョーンズが描いた諷刺的自画像《描かれざる傑作の群れ》は面白かった↓。多忙のため、’Unpublished Materpieces’ となってしまっている沢山の未完成作品を前にして困っている画家の素顔である。 ![]() バーン=ジョーンズの原図が使われている書籍としては、前述の「チョーサー著作集」の他に、「黄金伝説 The Golden Legend」、「ウェイルズのパーシバル卿 Syr Percyvelle of Gales」、「世界の果ての泉 The Well at the World’s End」(横須賀美術館「ラファエル前派からウィリアム・モリスへ展」にも出ていた↓)、「ユリアナ聖書 Juliana Bible」、「世界の始まり The Beginning of the World」、「クピドとプシュケの物語 The Story of Cupid and Psyche」が出ていた。 ![]() 美術散歩 管理人 とら ■
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by cardiacsurgery
| 2012-06-29 14:22
| 国外アート
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