記事ランキング
ブログパーツ
最新のトラックバック
外部リンク
以前の記事
2021年 01月 2020年 11月 2019年 02月 2019年 01月 2018年 12月 2018年 11月 2018年 10月 2018年 09月 2018年 08月 2018年 07月 more... カテゴリ
全体
国外アート 西洋中世美術 ルネサンス バロック 印象派 印象派後期 現代アート(国外) 東洋アート 仏像 国内アート 江戸絵画(浮世絵以外) 浮世絵 近代日本美術 戦争画 現代アート(国内) アート一般 書籍 音楽 映画・写真 講演会 北海道の鈴 東北の鈴 関東の鈴 中部の鈴 関西の鈴 中四国の鈴 九州の鈴 ヨーロッパのベル アジアのベル アメリカのベル オーストラリアのベル 未分類 フォロー中のブログ
検索
その他のジャンル
ファン
ブログジャンル
画像一覧
|
本格的なセザンヌ展は、1997年に開かれた笠間日動美術館の開館25周年記念「セザンヌ展」以来だから久し振りである。
今回は、近代絵画の父と呼ばれるセザンヌが、フォーヴィズム、エコールドパリ、キュビスム、そして日本の画家に与えた大きな影響を、ひとつの展覧会として提示している。 プロローグ 1907年にサロン・ドートンヌで開かれた回顧展で、セザンヌは急に有名になったが、特に若い画家たちが関心を示しはじめた。 このことは、自転車で訪れたモーリス・ドニの《セザンヌ訪問》に描かれている戸外で制作するセザンヌの姿やセザンヌの言葉を世に伝えたエミール・ベルナールの《セザンヌ礼賛》↓という肖像画で示されている。 セザンヌは、バランスや構図の安定に配慮した構築の人物画を描いているが、この展覧会では夫人像、自画像、水浴図に分けて展示してある。 日本の画家では、前田寛治《赤い帽子の少女》、安井曽太郎《婦人像》、小出楢重《N夫人像》、森田恒友《少女》、有島生馬《背筋の女》、岸田劉生《樹と道》、佐伯祐三《パレットを持つ自画像》、黒田重太郎《港の女》、川口軌外《裸婦群像》。須田国太郎の《水浴》が迫力が印象的だった。 II 風景画 セザンヌは、ピサロに教えられた印象主義のタッチを生かしつつも、単なる写実ではなく、形態と色彩とが呼応した堅固な構築の絵画を完成させていった。これらはキュビスム、フォーヴィスムに受け継がれた。ベルナール、ブラック、デュフィ、ドラン、ヴラマンク、ピカソ、キスリング、ロートらの画が出ていた。 セザンヌの静物画はまさに実験の場であり、実体感のある空間を実現するにことに成功している。 エピローグ セザンヌの絵画は魅力的だが、複雑で難解でもある。セザンヌを崇拝した後の画家もセザンヌのすべてを理解したのではなく、その一部を継承いったと考えるべきなのだろう。 一方、セザンヌ自身もまた、伝統的な絵画を尊重していたようで、彼が描いた《ドラクロワ礼讃》が展覧会の最後を飾っていた。天に上っていくドラクロアを見送るのは、右のリュックサックを背負ったセザンヌや左のモネなどである。 美術散歩 管理人 とら HP (追記1) ogawamaさんから、この展覧会の「出品作品」リストを送っていただいた。もらい損なっていたので、これを参考に記事を修正した。ありがとうございました。 (追記2) 上記のリストは北海道立近代美術館のサイトでみられます。
by cardiacsurgery
| 2008-11-25 09:07
| 印象派後期
|
ファン申請 |
||