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フランス人アーティスト、ユーグ・レブの代表作と、彼が選んだ日仏の現代アーティストのグループ展。
目に映る実在の世界の他に、もう1つの世界が広がっているということは、古くから空想小説、SF、怪談などの中に生きている。この展覧会にはそういった視点を有する作品が選ばれたようである。 まずキュレーターであるユーグ・レプ本人の作品: 拡大した花や植物を切り抜き看板として立てた《エデン》は、ずいぶんシンブルな作品である。ネオン管の《稲妻》、立体LEDディスプレイの《フリップ・フラップ》、ユーモラスな霊たちが写る《白い霊》など気軽に楽しめる作品ばかりである。 のボーリングの球からできたピンクの惑星などを見ると空想が膨らむ。 ミシェル・ブラジーの《プラスティック・フラワー》は細い緑の毛のようなもので作られた大きなオブジェで、色と姿はきれいである。後で春雨と聞いて驚いた。 内藤礼の《通路》や曽根裕の《雪の結晶》は、特に感動せず。 ジャック・ジュリアンの島のようなオブジェは感心せず。アラン・セシャスのグワッシュ連作は良く分からない。ロラン・フレクスナーは墨のシャボン玉を使うようだが、難解だった。 ダニエル・ギヨネが、マザッチオの《楽園追放》やクラナッハの《風景の中のヴィーナス》などを小さな虫で覆いつくすように描いた作品は意表を突く。 同じ作者のアニメ映像の《べグ》と《不死的な彼ら》はユーモア満載である。とくに前者は愉快なキャラが突然現れ、観客の笑いの声に包まれる。 マチュー・メルシエの《ロールシャッハ・テスト》は面白い。画像の微妙な変化に伴い、観る者の心理状態が変化し、さまざまな想像が生れてくる。 名和晃平の部屋は履物を脱いで入る。ほとんど密閉された白い空間。その中に5体のPixCell(Prism)シリーズが鎮座している。直方体の中に閉じ込められた動物は、見る方向によって2匹になったり、1匹だったりする。とくに《Deer》、《Pine》、《Flamingo》がお気に入り。これらが今回の展覧会のベストであった。 常設展にも名和晃平の《PixCell-Bambi#4》が出ていたが、そちらはビー玉でパンビを包み込んでいるもので、まだデミアン・ハーストの《牛》のような動物らしさが残っていたが、こちらの直方体のPixCellは現実性が希釈され、夢幻の世界に近づいていた。 以上のように、11人のアーティストのうち、○=6名、X=5名で、辛うじて合格という展覧会だった。 美術散歩 管理人 とら HP
by cardiacsurgery
| 2008-08-14 20:55
| 現代アート(国外)
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