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3階に上ると、「後期デルフトスタイルの画家たち」の章である。ここ注目した画は、教会画で有名なエマヌエル・デ・ウィッテの《ヴァージナルを弾く女》である。
フェルメールとデ・ホーホの両者の影響を受けているようで印象的だった。 ここで1階の入口に戻り(注意:都美ではここを地下1階と称しているので紛らわしい)、順番に見ていく。 まずは「デルフトの建築画」の章である。教会の外景画と内景画がいくつも出ていたが、特に教会内部を細部まで正確に描写したヘラルト・ハウクヘースト、エマヌエル・デ・ウィッテ、ヘンドリック・コルネリスゾーン・ファン・フリートの作品は素晴らしい。写真以上の写実性である。↓はヘラルト・ハウクヘーストの《ウィレム沈黙公の廟墓のあるデルフト新教会》。 錯覚を呼び起こすような透視図法の名手であったファブリティウス。彼の実験的精神を示す小品《楽器商のいるデルフトの眺望》↓もジックリと味わいたい。そのまま見ると、横長の画の両端の人間・楽器や橋・家が大きすぎ、図像が歪んでいるような気がする。 そして「デ・ホーホの部屋」に入る。この部屋の床はダイアモンド形の白と黒の大理石タイルを模したフローリングとされ、部屋の隅にはオランダ調の厚く長いカーテンが取り付けられている。 わたしはデ・ホーホが大好きである。光と影の技法に加えて、複数の部屋を取り扱う入れ子の手法はフェルメールに勝るものがある。フェルメールは透徹であるが、デ・ホーホは温かい。フェルメールと異なり、デ・ホーホには母親を中心とした家庭を題材とした作品が多い。 《乳児に授乳する女性と子供と犬》↓は、母親が赤ちゃんに授乳、子供が犬にミルクを与えている。光と影の扱いはフェルメールにひけをとらない。この作品は、以前に「サンフランシスコ美術館展」で見たが、今年サンフランシスコで再会し、今回は3回目のお目見えである。会う度に心が和む。 美術散歩 管理人 とら HP
by cardiacsurgery
| 2008-08-09 15:50
| バロック
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