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オーストラリア生まれ、イギリス在住の彫刻家ロン・ミュエック。その日本初の個展である。
ロン・ミュエックの作品は、ファイバーグラスやシリコンなどの素材と古典的な彫塑の手法で人体を表現しているが、その特徴の一つは、アメリカで発展したハーパーリアリズムあるいはネオリアリズムといわれる極端な写実に基礎を置くということ、もう一つの特徴は、サイズを極端に増大(あるいは減少)させることによって既成の感覚に不安と混乱をもたらすということである。 ![]() 《舟の中の男》は、黒い古いボートの中の男性の裸像。男性器や陰毛までヴィヴィッドに再現されている。中年女性の集団がこれらに触発されたらしく、一人が顔面を紅潮させて、大きな声を上げている。わたしには、男性彫刻よりもこれに反応する女性観客の姿のほうが面白かった。 《マスクⅢ》は、巻き毛の黒人女性の顔。まつ毛や結膜の血管がたくみに作られている。画像は、これの#7。 《イン・ベッド》は、大きな女性の寝姿。白い掛け布団、皺・爪・皮下の静脈が良くできている。画像は、これの#1,#2,#3。 《野性的な男》も大きな男性(285x162x108cm)。体毛、足の指、手の指のシワなどの表現は緻密。「野性的な男」(も大きな男性。体毛、足の指、手の指のシワなど、その表現は緻密である。 一番印象に残っているのは新作《ガール》。巨大な娩出されたばかりの新生児(110x 502x 134.5cm)には、薄緑の太い臍帯がついていて、母体の血液の付着が生々しい。ついついこれが女児であることを確かめたくなる。薄目をあけ、口をゆがめ、足をふんばっている5メートルもある《ガール》の魅力は、薄目と口もと。まだ見えないはずなのに、世の中にしっかりと対峙している。 《寄り添う恋人たち》↓は、一転して小さい作品(14x 65Xx35cm)。女性の背中に寄り添って寝る男性。二人は疲れきった恋人たちなのだろう。女性は上半身裸、男性は下半身裸。こういったところも観客を不安にさせる。 ![]() 美術散歩 管理人 とら HP
by cardiacsurgery
| 2008-08-05 21:46
| 現代アート(国外)
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