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素朴派といえば、アンリ・ルソーに次いで有名なのはアンドレ・ボーシャンであるが、今まで「広島美術館」、「リール美術館展」や「ルソーの見た夢・ルソーの見る夢」などで数点ずつ見たことがあるが、まとまった形でボーシャンを見たのは初めてである。題の前には、「生きる喜び 素朴絵画の世界」という説明が、題の後には「自然を愛した画家からの、心暖まるメッセージ」という説明が付いている。素朴派展を説明するには、くどすぎる。
今回展示されているボーシャンの画はすべて個人蔵となっているが、どこから来たものだろうか。会場には、コルビジェがボーシャーンの画を買い込んだと書いてあったが・・・。図録も中途半端なものしか用意されておらず、残念である。 ボーシャンは、苗床栽培業者であったが、第一次大戦に従軍し、測量の仕事をした。その出来が良かったため、上官からデッサンを始めるようにといわれたのが、画を描くようになった初め。画家として注目されるようになったのは40代後半である。 アンドレ・ボーシャンと古典的主題: 歴史画の《バビロンの宮中庭園》↓は1920年の作品。カチッリしたところは測量図との連続性を感じる。しかし、1952年の《タルスでアントニウスと出会うクレオパトラ》では、このような堅牢性は消え、ヌードの女性が多数登場する神話的な画に変質している。 アンドレ・ボーシャンと植物: 植物の専門家だけに花の画は巧い。お気に入りは、《木蓮》や《青い花束》のように花瓶に入れた花たち、《河のある大きな風景》、《花盛りの山岳》、《ラヴァルダン城前のスイカズラ》↓のような風景の中の花。 アンドレ・ボーシャンと人物画: 《トゥーレーヌの湖畔にて》は、一番前に高い木、前景に村の人々、中景に湖と家、遠景に岩山と城。しかしこの村の人々には現実感がなく、神話的世界のようにも思えてくる。 《ポーチにて》↓は、お金持ち?の家の大画面TVような窓から村が見え、白い母親の姿が目だっている。 美術散歩 管理人 とら HP
by cardiacsurgery
| 2008-07-26 18:55
| 国外アート
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