山口晃《巨匠 肖像画》 ＠東京国立博物館

　「対決展」にはプレビューに行ったのだが、もう一度見に行ってきた。大分見逃している点があったので良かった。会場でマイミクのるるさんとお会いし、一緒に鑑賞した。４時間のロングラン。るるさんのお茶の先生ともお会いした。会場は意外に空いていた。

　入口に、山口晃さんの《12人の巨匠》の原画が展示されている。フラッシュをたかなければ撮影ＯＫということなので、撮らせていただいた。勝手な感想を書くことをお許しいただきたい。

１．快慶・運慶：　快慶の彫っている樹から、芽が出て仏像が生えてきている。運慶は力持ち。２．雪舟・雪村：　雪舟は足でネズミを、雪村は墨で龍を描いている。３．永徳・等伯：　咏徳は口に筆を加え、他にもたくさん画筆を持っている。等伯はまるで武者のように描かれている。４．長次郎・光悦：　長次郎は貧しい職人。光悦は商人で、右手で金をせびっている。　５．宗達・光琳：　どちらも商人風。光琳の着物のクルマは「後輪」の駄じゃれらしい。６．仁清・乾山：　仁清は老眼鏡。乾山は本箱に肘をついている。７．円空：木喰：　梯子に登ってまで彫り急ぐ円空と腰をかけてゆっくり彫る木喰。８．蕪村・大雅：　鯛の載った御膳に向かう蕪村。オニギリをかじる大雅。すずめがもう一つのオニギリをつついている。９．若冲：蕭白：　足元のススメを描く若冲。ひよこもいる。足そのものを描く蕭白。蕭白の目つきが怪しい。１０．応挙・芦雪：　仔犬をかわいがる応挙。隻眼になった原因の独楽が足元に。１１．歌麿・写楽：　幕府の統制に悩む歌麿。顔を見せない写楽。１２．鉄斎・大観：　旅支度の鉄斎。酒におぼれる大観。　
美術散歩　管理人　とら