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美術雑誌「国華」は岡倉天心によって創刊されてから120周年を迎える。今回はその記念展ということになっている。5年前にフランスのガゼット・デ・ボザールが廃刊になったので、現在は世界最長寿の美術雑誌である。
プレビューに参加できたので、その様子をご紹介する。東博館長(↓右)、国華主幹(↓左)、朝日新聞社社長の挨拶の後、テープカット。イヤフォーン・ガイドを借りたが、全部聞くと40分もかかるというので適当に端折った。 雪舟の《慧可断臂図》↓には、岩に向かって坐る達磨。弟子になるため、切断した腕を持って近づく慧可が描かれている。ゴツゴツした硬い岩の表現が巧みで、達磨の身体を包む柔らかな布との対照が絶妙である。 永徳の《檜図屏風》↓のカイカイキキといわれる太く曲がった檜の樹のうねりは、等伯の《松林図屏風》↓↓の朝霧のなかに静かに立つ幽玄な松の木々とは対照的である。 4.長次郎 vs 光悦: 家内が茶道を教えているので、ここに迂闊なことは書けないが、 江戸時代の光悦の茶碗は、《黒楽茶碗 銘時雨》↓左などに見られるように、奔放で個性的である。一方、安土桃山時代の長次郎の《黒楽茶碗 銘俊寛》↓右 などは、自然で、艶のない落ち着いた茶碗である。 《風神雷神図屏風》は、8月11日から17日の最後の1週間のみ。宗達の《松図襖》は、ゆったりとしたリズムが感じられる。《槙檜図屏風》↓もなかなか良い。 光琳の画は近年の琳派展で大分観ているが、激しく揺れる船に泰然と坐る《白楽天図屏風》やモコモコとした《菊図屏風》↓を、宗達の派手な《扇面散屏風》↓↓、たらしこみの《佝子図》などとともに懐かしく観た。 円空の《十一面観音菩薩立像》(秋田・龍泉寺)は大きく貫禄がある。顔から胸に黒い線が流れている。通りかかられた辻惟雄先生にお伺いしたところ、雨漏りの後であるとのことだった。 8.大雅 vs 蕪村: 落ち着いた南画のコーナーにくると気持ちが和らぐ。池大雅の《十便帖》↓と与謝蕪村の《十宜帖》↓↓はページ換えがあるので、パネルで他のページが観られるようになっていた。 おまけ1: 最後に、山口晃の描いた巨匠イメージ(これは狩野永徳)を囲んで記念撮影。 おまけ2: 「とら」の対決試合判定は、ホームページにアップした。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2008-07-08 21:29
| 国内アート
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