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近代日本画壇の三重鎮といえば、横山大観・竹内栖鳳・川合玉堂ということになっているが、今年の野間記念館は、春に大観、夏に栖鳳、秋に玉堂とエースの展覧会を揃えてきている。
今回はそのうちの夏季展。すなわち竹内栖鳳と京都画壇である。先週から始まったばかり。今週末は、あいにくの雨のせいか、閑散としている。しかしお蔭で、美術館全体がしっとりとした情感をたたえている。 当時の京都画壇を概観すると、竹内栖鳳の画塾からは、上村松園・西山翠嶂・西村五雲・橋本関雪・土田麦僊・小野竹喬・徳岡神泉などが育ち、栖鳳の好敵手と見なされる山元春挙の画塾からは、川村曼舟・小村大雲・梥本一洋などが出ている。これらの京都画壇の画家たちはほとんど文展を足場としており、海外の美術界の動向を取り入れて昭和7年に国画創作協会を作った麦僊や竹喬はむしろ例外的な存在だった。第1室のベストは、竹内栖鳳の《古城枩翠》。画像はポスターの下段中央にあるが、少し拡大すると↓のようである。宮城のお濠。石垣の上から垂れた松の大木の黒々した濃い緑が印象的である。小舟は藻刈船とのこと。 第2室のベストは、↑ポスターの上段の土田麦僊の四面対の大作、《春》である。この美術館きっての名作で、図録の表紙にもなっている。左幅に白木蓮、右幅に椿といった春の草花が咲き誇る中、画面中央↓には白い梨の花母と子と乳母車が描かれている。聖母子をも想起させる象徴性を有している。 花鳥風月を題材としたものが多いが、その中では堂本印象の一月(老松に瀧)・六月(白鷺)・七月(海棠)は黒が効いていて迫力がある。 休憩室からの庭園の景色も素晴らしく、館蔵作品のビデオも楽しめた。 美術散歩 管理人 とら HP
by cardiacsurgery
| 2008-05-31 22:02
| 国内アート
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