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大丸ミュージアム東京でやっている「四大浮世絵師展」と同じく「中右コレクション」の浮世絵展。副題は「大江戸の賑わいー北斎・広重・国貞・国芳らの世界」。
![]() 幕末浮世絵展というから、このような開国絵・横浜絵ばかりかと思ったら大間違い。確かに歌川貞秀の六枚続《横浜異人商館之図・売場之図》や五枚続《横浜交易西洋人荷物運送之図》のような有名な横浜絵もあったが、大部分は通常の浮世絵。 美人画も沢山出ている。菊川英山の《江戸花美人合 雪》や《傘美人》↓は美しく、《風流大井川》は面白い。 ![]() ![]() 役者絵では、歌川国貞の作品が12点も出ていた。写楽と張りあってだけになかなかのものである。とくに三枚続の《隅田川花御所染》や《もと様参かしく文月》が迫力がある。歌川国安の《雪景色人気役者五人衆》は有名俳優のオンパレード。 風景画では、葛飾北斎の《富嶽三十六景》が何点か出ていたが、《山下白雨》の刷変わり作品には初めてお目にかかった。これは、裾野の黒いところが緑色になっており、稲妻とはミスマッチ。歌川国芳の《東都三つ股の図》は船大工の燃やす焚き火の煙の表現がダイナミックである。 武者絵・芝居絵のセクションには、「江戸の劇画、霊界・魔界のヒーロー」や「政局風刺・時局パロディー・寓話・諧謔」という副題がついているが、今回の展覧会の中でもっとも面白いところである。 歌川豊国の《小平次の亡霊》、勝川春亭の《大蜘蛛退治の図》、勝川北鵞の《椿説弓張月 山雄主のために大蛇を咬む》、歌川芳艶の《大江山酒呑退治》、河鍋暁斎の《侠客日本魂於冥府大勇猛顕》、歌川芳年の《文治元年平家の一門亡海中落ち入る図》、歌川芳艶の《破奇術頼光袴垂為搦》、歌川芳虎の《時参不斗狐嫁入見図》、歌川広重が背景を描いて三代歌川豊国が女性を描いた《風流源氏 雪の巻》、三代歌川豊国が若者の入墨を描いた《当世三国志》など、タイトルだけでもオドロオドロしい。実際に見出すと、面白くて、時間の経つのを忘れてしまう。 ![]() さらにこの後に「シャレとユーモア・造形の遊び視覚のマジック絵」というコーナーには、爆笑ものの絵が並ぶ。アンチボルト的な画としては、歌川国芳の《みかけはこわいがとんだいい人だ》↓、《人をばかにした人だ》、《としよりのよふな人だ》、《年が寄っても若い人だ》という人間の集団図。 ![]() ![]() ![]() 追善絵としては、三代歌川豊国の《歌川広重》と《八代目市川団十郎・・・この人は確か自殺》と歌川芳幾の《歌川国芳》。いずれも有名な絵である。 肉筆画に優品が多かった。これは大丸以上である。お気に入りは、喜多川藤麿《母と子》、菊川英山《姫だるま》、渓斎英泉《月夜の遊女》、歌川国貞《芸者》、歌川国英《円窓美人図》、葛飾北斎《富士遠望》、歌川広重《両国の月》↓など多数。 ![]() 美術散歩 管理人 とら HP
by cardiacsurgery
| 2008-05-01 21:28
| 浮世絵
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