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大岩オスカールの画は、最近、現美や旧新橋停留場で観て、とても気になっていた。ちょうど良い折に、本邦初の大がかりな個展が開かれたので、初日から見にいった。
1991年から11年間、東京の北千住にアトリエを構え、パブリックアート、オブジェ、絵画の制作を行ったが、2002年にはニューヨークに本拠地を移して、国際的に活躍している新進気鋭のアーティスト。↓は、トークに出てきた横浜の根岸線「本郷台」駅に置かれているパブリックアート。赤いY字形のものは当時の枝ぶりを写したもの。10年後、1000年後の将来の人が比較する過去の景色として残したとのことである。 入ってすぐの部屋には、1995年頃の懐かしい北千住駅周辺の風景が、実景のようでもあり、また現実離れしたところもある画として並んでいる。《訪問者》とか《動物園》といったタイトルだったと思う。 次の部屋には、1991年のサンパウロ國際ビエンナーレに出品した巨大な《クジラⅠ》が圧倒的な迫力で展示されている。とにかくデカイ。右側の壁にはクジラの外表、左には骨格が向かい合わせになっている。観客はその間を押しつぶされないように歩いて行くだけ。どういう意味か考えてみてもはじまらないが、人間の小ささは実体験させられる。↓はトークイベントに出てきた《クジラ》。 その向こうの小部屋には、《シャドウキットとライトキットの出会い》という面白い画があった。黒猫と白猫だがお互いに裏返しの関係のように見える。ご丁寧に、画の前には、黒猫と白猫のオブジェも置いてある。黒人と白人の関係とも思われるが、背景との関連はイマイチ分からない。 そしてその傍にはいぼいぼの《カメレオン》の画が鎮座していた。次の部屋には、《カラスの巣》↓下・中央、《野良犬》↓下左といった奇怪な動物たちが、都会の背景を従えて画の前面に描かれている。 またどの部屋だったか忘れたが、《ノアの方舟》、《総理大臣の悪夢》といったユーモアを感じさせる画もあった。 廊下を渡って反対の部屋に入ると、《Fire Shop》という火を売る店や《北極》↑下右という北米大陸が氷で覆われ、ペンギンが遊んでいるという画が展示されていた。前者は赤、後者は青が目立つ美しい画。 二階に上がると、ガラスケースに小さな作品が並んでいたが、これはパス。一番奥の部屋で、何本ものDVD映像が見られた。画家のインタビューやパブリックアートの過去と現在などオスカールの実像にやや迫ることができた。 このことは、「大岩オスカール x 山下裕二 トークイベント」を聞いて、いっそう良く分かった。満員の講堂で、とても面白い話があった。感想を一言でいえば、二人とも経済に明るい新人類であるということである。 ↓はトーク中の二人。 美術散歩 管理人 とら HP
by cardiacsurgery
| 2008-04-30 22:38
| 現代アート(国内)
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