記事ランキング
ブログパーツ
最新のトラックバック
外部リンク
以前の記事
2021年 01月 2020年 11月 2019年 02月 2019年 01月 2018年 12月 2018年 11月 2018年 10月 2018年 09月 2018年 08月 2018年 07月 more... カテゴリ
全体
国外アート 西洋中世美術 ルネサンス バロック 印象派 印象派後期 現代アート(国外) 東洋アート 仏像 国内アート 江戸絵画(浮世絵以外) 浮世絵 近代日本美術 戦争画 現代アート(国内) アート一般 書籍 音楽 映画・写真 講演会 北海道の鈴 東北の鈴 関東の鈴 中部の鈴 関西の鈴 中四国の鈴 九州の鈴 ヨーロッパのベル アジアのベル アメリカのベル オーストラリアのベル 未分類 フォロー中のブログ
検索
その他のジャンル
ファン
ブログジャンル
画像一覧
|
この展覧会は、ルーブル-DNPミュージアムラボの第4回展。わたし自身は3回目。今回は家内も同行。
例によってネットで申し込む。今回は通常の申込の他に、ARの申込のいうボタンがあったので、そのページに入ってみると、4月中には申し込み日はなく、5月、6月も満員という×印ばかりが付いている。これについて会場で訊いてみると、ARができる端末の準備が間に合わなかったとのことだった。 使用する非接触型の情報端末、骨導イヤフォーンなどは以前とほとんど同じ。それではツアーに・・・。 第一部: 展示作品の歴史的・地理的背景を知る。 1) イスラム帝国の誕生: 7世紀初頭にムハンマドが樹立したイスラム共同体が8世紀中ごろにはスペインからパキスタンにいたる広大な世界帝国になるまでの解説。音はよく聞こえるが、パネルの傍まで行かないと聞こえてこない。大画面を見る距離としては近すぎる。 2) さまざまな視点から見る都市スーサ: ガラス画面に映し出される解説の文字が白くて読みにくいし、動きが速すぎてついていけない。スーサの町の一定部位に相当したボタンに触れると詳しい情報が目の前に出てくる。2人同時の操作が可能。この機能は良かった。 3) 発掘考古学調査の歴史: メソポタミア文明展で見た《西暦前6000年の裸婦小像》、《ハンムラビ法典》、《歩行するライオン》など西アジア美術品が超高精彩画像で紹介され、さらに英国人ならびにフランス人によるスーサ発掘の歴史が紹介された。これは分かりやすくて良かった。 第二部: 実際の作品を鑑賞し、素材・器形・装飾を発見する。 2) 型押文の陶器と古代の遺産: パネル↓の文章は暗くて読みにくく、音声ガイドは文節ごとにキレギレになるので、忍耐が必要。パネルの前を離れて実物を見ようとすると、音声が切れるのでゆっくりと実物を見ることもできなかった。これは残念。改良の余地あり。 4) イスラムが生んだラスター彩陶器: 音声ガイドにはやはり問題があったが、ここではAR(拡張現実、オーギュメンテッド・リアリティ)を体験することができた。カメラを搭載した小型PCで作品を撮影すると、破損や修復の跡、文様という作品の特徴などのCG合成映像が、実際の陶器作品の上に重なって映し出される。実際にやってみると、CG画像でお皿の裏面が見られ、また割れた状態を再現してみることできた。そこでシャッターを押すとハードコピーがとれる。このプリントは帰る時にもらえた↓。現在の装置は、重くまたケーブルに繋がっているが、これを携帯端末にしようという壮大な計画のようである。残念ながら今の段階では「調整中」。 今まで第1回、第3回、それと今回の第4回と3回見たが、技術的には毎回それなりにイノベーションが見られている。今回のARも会期中に実用されるようになることを期待したい。 美術品の展示についてひとこと追加すると、展示品が「8-9世紀のもの5点のみ」であるのはルーブルとしてはちょっと物足りない。それなのに、歴史の説明が紀元前6000年から始まる長大なものとなっているのはバランスが悪すぎる。 美術散歩 管理人 とら HP
by cardiacsurgery
| 2008-04-12 21:12
| 国外アート
|
ファン申請 |
||