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第1席の「フェデリーコ・ダ・モンテフェルトロと美術」と第2席の「フェデリーコ・ダ・モンテフェルトロと人文主義」については昨日の記事に書いた。
引き続いての講演第3席は、弘前大学の出佳奈子講師の「フェデリーコ・ダ・モンテフェルトロのストゥディオーロ」。これは今回のシンポウムの白眉であった。 まず、「グッビオのストゥディオーロの紹介」。先週見たばかりであるが、この講義を聴いて理解が進んだ。これは1477-83/86年ごろの制作。1939年にメトロポリタン美術館に売却されているが、今回6年がかりで地元の職人たちが実物大の複製を作ったものである。内面の下部は寄木細工の装飾で、遠近法を使って立体感を出している。窓からの光も計算されている。 ①tarsia a toppo(木塊状嵌め込み細工): これは↓のような複雑な工程である。tarsia a toppoは、グッビオのストゥディオーロにおいては、↓↓のような姿で表れている。 ③人物表現: 人物はグッビオのストゥディオーロには出てこないが、モントリオール美術館所蔵のマッティア・ディ・ナンニ(ドメニコ・ディ・ニッコロの弟子)による衣文をみれば、その素晴らしさがよく分かる。 最後に、「グッビオのストゥディオーロ装飾とフェデリーコ・ダ・モンテフェルトロ公」である。装飾より上部の壁には、前述のように絵画があり、それは《七自由学芸の擬人像》で、↓のように、左から、天文学・修辞学(フェデリーコの息子グイドバルドが跪く)・弁証法(フェデリーコ自身が跪く)・音楽である。文法・幾何学・算術・を描いた絵画は失われているのである。 上段に描かれている道具について細かな説明があり、面白かった。マゾッチオ(置物)、シターン(九弦の楽器)、四分儀(長さの測定用具)、天空儀(黄道を示す天文学用具)、勲章などである。特に英国国王エドワード4世から授与されたガーター勲章はもっとも重要視されており、正面中央の遠近法の中心点に置かれている。 『ウルビーノ公はまさにその名声を永遠のものとしたのである』。 この言葉でこの素晴らしい講演が終了した。そして休憩となった。記事が長くなったので、ここでいったん中断する。続きはこちら。 美術散歩 管理人 とら HP
by cardiacsurgery
| 2008-04-08 19:19
| ルネサンス
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