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「フェデリーコ・ダ・モンテフェルトロ公の小書斎―中部イタリアにおける人文主義とルネサンス」展の記念シンポジウムである。先週この展覧会を見に来たときには満開だった九段の桜も今はすっかり葉桜。「三日見ぬまの桜かな」である。
13:30-17:30という午後一杯のシンポジウムなので、その概要だけを記事とする。 最初に館長がイタリア語で挨拶。日本語通訳付き。次いで、このシンポジウムの監修者でピエロ・デッラ・フランチェスコの研究者である石鍋真澄成城大学教授の挨拶。 第1席は東京大学大学院の伊藤拓眞氏。タイトルは「フェデリーコ・ダ・モンテフェルトロと美術」である。全体のイントロダクションといったところである。 そして美術のほうに話が進んで行く。侯爵宮殿(ウルビーノ パラツォ・ドゥカーレ)にみられる宮廷美術は、第1に《講義を受けるフェデリーコ》を描いたフランドル出身のユストゥス・ファン・ヘントや《息子グドゥバルドを伴うフェデリーコ》描いたスペイン出身のペドロ・ベルゲーテなど多くの芸術家の手によるものであった。 第3の特徴としては、ウルビーノが遠近法文化を有していたことが重要である。遠近法は、高度な応用科学で、ピエロ・デッラ・フランチェスカがウルビーノにおいて発展させ、ウルビーノやのストゥディオーロの寄木細工にも応用された。 さらに、ウルビーノはラファエッロを生み、ティッツィアーノの《ウルビーノのヴィーナス》にみられるようにルネサンス美術に大きな役割を果たした。 第2席は、埼玉大学伊藤博明教授の「フェデリーコ・ダ・モンテフェルトロと人文主義」 フェデリーコは、モントバにおけるヴィットリーノ・ダ・フェルトロの私塾で人文主義教育を受けた。内容としては、文法学、弁証学、修辞学という3学と算術、幾何、天文、音楽という4科、合計7つの「自由学芸」である。↓はヴィイトリーノの肖像。 フェデリーコの人文主義的な成果としては、図書室、藝術のパトロネージ、パラッツォの装飾、ストゥディオーロの装飾がある。ストゥディオーロの装飾においては、天球儀は黄道すなわち天文学、四分儀は距離を測定する計器として人文主義の表象となっている。 記事が長くなってきたので、残りの詳細は次稿にまわすこととするが、第3席は弘前大学の出佳奈子講師の「フェデリーコ・ダ・モンテフェルトロのストゥディオーロ」。これは今回のシンポウムの白眉であった。そして第4席は石鍋真澄教授の「フェデリーコ・ダ・モンテフェルトロとピエロ・デッラ・フランチェスカ」。これも面白かった。そしてその後の質疑応答はものすごく活発だった。 帰りに展示会場を覗いてみると、ひどく混んでいる。これでは小書斎で静かな時を過ごした先週の会場とは様変わりである。 美術散歩 管理人 とら HP
by cardiacsurgery
| 2008-04-07 23:11
| ルネサンス
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