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シンガポールから帰って5日目なのに佐賀に一晩泊まりで行くことになった。仕事は夕方なので、佐賀美術散歩と洒落こんだ。
目的地は、次の三箇所。 1.佐賀県立博物館 2.佐賀県立美術館 3.県立佐賀城本丸歴史館 とりわけ博物館で開かれている「きらめく個性-江戸絵画」には若冲が出ており、午後2時からギャラリー・トークもあるという。 まず、伊藤若冲の双幅《烏鶴図》。鍋島報效会蔵となっているので、その由来をきいてみた。鍋島家は佐賀で2度の火災があり、美術品は東京のほうに移したが、そこでも震災によって沢山の美術品が失われているという。しかしこの《烏鶴図》は、江戸時代から鍋島家にあったことが確認されているとのことである。 すぐ傍にある天龍道人の《葡萄図》←はとても巧い。天龍道人は薩摩の勤皇の志士であったが、後半生は諏訪湖のそばに住み、葡萄や鷹を描いた。 角を曲がったところに展示されている谷文晁の《竹梅図》→はすごい迫力がある。谷文晁はほとんど全国を旅して、いろいろな画風の絵を描いているが、田能村竹田によると、師・文兆の描法は「用筆雄渾・・・筆運びが強い」・「施墨淋漓・・・墨に勢いがある」とのことである。 風外慧薫の《布袋図》や河村若芝の《出山釈迦図》はいずれも飄々とした面白さがある。 椿椿山の《花木図》や柴田是眞の《四季の花図》など有名画家の絵も出ていた。 ちょっと離れたところに出ていた長澤芦雪の六曲一隻の《唐獅子図屏風》には驚いた。まるで飛び出してくるかのようなたてがみ。このように迫力のある筆致は芦雪そのものなのだが、金地なのである。福井氏もそのことを指摘され、金は後人によって加えられたのではないかということであった。写真撮影はガラスに光が当たるので3ケ所から撮ってみた。キャプションの説明によると、落款の「魚」印の右上に欠損があるところから、これは芦雪晩年の作とされている(国華1310号、平成16年12月)。 美術散歩 管理人 とら HP
by cardiacsurgery
| 2008-03-23 17:32
| 江戸絵画(浮世絵以外)
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