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今回の展覧会のハイライトは仏舎利ならびに敦煌の仏画である。前者は、仏陀生誕の地に近いインド、ビハール州ピプラーワのストゥーパから1898年の考古学的な遺跡発掘で発見されたものである。これは仏陀自身に直接関係した唯一の遺物であり、ニューデリー国立博物館から貸し出されたものである。立派な金色のストゥーパの上の小さな白い角錐型の入れ物に4つの骨が入っているとのことであった。 今回観られる多くの仏教美術品は初めてインドを離れるものであり、中国・中央アジア・東南アジアの仏教美術品とともに見ることによって、ナーランダ・トレイルを通って布教した僧侶や信者の驚くべき物語を知ることができた。 法顯Faxian、玄奘Xuanzang、義淨Yijingなどは仏教の道を極めるために、中国からシルクロードを通って中央アジア、インドへと巡礼の旅に出た。今回の展覧会では、これらの地方の仏教美術を通じて、これらの僧侶のナーランダへの足跡を示している。またこれによって観客は仏教がアジアに伝播するにしたがってその美術品に多様性が生じてくることを垣間見ることができる。 シルクロードを通って信者や学生がインドに赴き、ナーランダ大学に到着した。これは世界最古の大きな大学のひとつで、5世紀以来700年間にわたって世界中から学生をひきつけた。この大学は主として仏教を教え、有名な教師を抱えていた。これらの僧侶がナーランダ大学から故郷や東南アジアに経典をもたらし、仏教の伝播に貢献した。 もう一つの重要な展示は、今回ナーランダからスマトラへの仏教伝播の相互関係が明らかになったことである。一つはスマトラからナーランダ州総統へ送られた寄付について彫られた大きな板である。8-9世紀の南部スマトラには観音菩薩Bodhisattva of Mercy↓が存在していたことも知られている この博物館のレストランは、シンガポール川沿いの景色の良いところにある。ビールを飲みながらテラスで食事をしているうちにすっかり暗くなり、博物館が閉まってしまった。インド系の係員に頼み込んで何とか空けてもらってロッカーの荷物を取り出した。これもホトケサマのご加護であった。 美術散歩 管理人 とら HP
by cardiacsurgery
| 2008-03-20 18:14
| 東洋アート
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