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2人の個人コレクターの所蔵作品展。最終日前日そしてギャラリートークもあったためか、会場は結構込んでいる。
「富嶽百景」は、初編・二編・三編の3冊の半紙本の他に、すべての版画が額装として出ている。とても良い摺りである。さらに通常の浮世絵展ほど光を落としていないので、観やすい。展示期間が短いデパート展だから、こんな離れ業ができるのだろうか。 初編・二篇の表紙の題箋は「鷹の羽」。これは貴重な本であるとのこと。 1.初編のお気に入り 《山また山》↓は、手前のモコモコとした山なみがユーモラス。《田面(たのも)の不二》↓↓は、逆さに映る富士山と鶴がいずれも美しい。 《井戸浚の不二》↓は、コミックな構図。《海上の不二》↓↓は、Great Waveが進化して、波頭から千鳥が飛び出す。《夕立の不二》↓↓↓は、《山下白雨》の変化。 《赤沢の不二》↓は、曽我物語の河津三郎と俣野五郎の赤沢山での闘い。「河津掛け」という相撲の手の発祥。《羅に隔るの不二》↓↓は、蜘蛛の巣の向こうに富士山というユーモア。《さい穴の不二》↓↓↓は、木の節が抜けた穴から富士山の姿が逆転して二重に映っている。《来朝の不二》↓↓↓↓は、朝鮮通信使の行列と富士山の取り合わせの妙。 4.《富嶽三十六景》 「変わり摺」のある作品を比較しながら鑑賞した。 ■《甲州石班沢》 1.藍摺(ポスター参照)・・・大分汚れていて残念。 2.巌が緑、服装が赤と多色摺・・・色は美しいが、藍摺のほうが品が良い。 ■《甲州三島越》 1.藍と緑の摺・・・品の良い落ち着き。 2.茶色や赤の入った多色摺・・・けばけばしい。 ■《遠江山中》 1.藍摺・・・煙の白の表現はこちらのほうが良い。 2.赤が加わった色摺・・・煙の中の白はとって付けたようである。 ■《従千住花街眺望の不二》 1.藍の下ぼかし・・・富士山が浮き立つ。富士の山稜が判然としている。 2.赤の上ぼかし・・・富士山が単純な白となって、山稜は全く見えない。 美術散歩 管理人 とら HP
by cardiacsurgery
| 2008-03-01 23:34
| 浮世絵
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