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アジアの美術を展示している国内有数の美術館である。西洋美術と日本美術以外にもこのような広い美術の世界があることをいまさらのように実感させられる。前回の訪問記事はこちら。交通至便なので、フライトの時間調整としても最適な美術館である。
1.アジアの近代美術から現代美術へ アジア諸国でも、伝統芸術の上に西洋美術を受容するという時期を経て、次第にアイデンティティが発揮されるようになってくる。それぞれの地域の歴史や風土によってその過程に相違があることは当然であろうが、このセクションはアジア全体として概観するように展示されていた。 ■マハーデーヴ・ヴィヴァナート・ドゥランダール 《トリヴェーニ・サンガムのカーリー女神》・・・作者はインドにおける西洋アカデミズム主導者で、ムンバイの美術学校の最初のインド人校長。トリヴェーニ・サンガムは3つの河が合流するヒンズー教の聖地。カーリー女神の正確な身体描写と地球の丸みを感じさせる雄大な風景を描いている。。 2.カラクリ劇場 いくつかの電気仕掛けのインスタレーションがあったが、面白かったのはキム・ヨンジンの《液体ー右から左へ》・・・キム・ヨンジンは韓国の「新世代作家」のひとり。ゆっくりと落ちる水滴が刻々と形を変える様子が鏡を使って拡大投影される。雨だれか体液か分からないが、観客の個人的体験を呼び起こす。自分の影も投影されるので、写真に撮った。作者と観客の合成アートである。 韓国現代美術の概観である。①新しい時代の幕開けーアンフォルメル絵画と抽象の展開、②モノクローム絵画の台頭、③社会へのまなざしー抽象表現と具象への回帰、④多様化する美術の「韓流」という区分を知るだけで、個々の作品を十分に理解する余裕はなかった。 その中でのお気に入りは、アン・ビョンソクの《風の波》・・・無数の線が鮮やかな黄緑の草原と風を表現している美しい作品。70年代の軍事政権下「モノクローム絵画」における手作業の集積・反復という手法を継承しつつ、色彩表現へと発展させている。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2008-02-24 10:45
| 東洋アート
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