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ピエール=オーギュスト・ルノワールは大分前に卒業と思っていた。しかし息子の映画監督ジャン・ルノワールについては、実像も映画も知らない。
ということでジャンを見に行ったのだが、ジャンが「オヤジの画業を追いかけることが自分の人生だった」と云っていたことを知って、気持ちを入れ替えた。 これはジャンの立場に立って親父への憧憬を見ていかなければならない! 1.ジャンの陶器: 派手な彩色の陶板・陶器が5点出ていた。父親も若い頃陶器の絵付けをしていたので、息子を陶器製作に誘導したのだろう。しかしジャンは弟のクロードにこれを譲り、自分は映画の道に進む。 2.映画監督ジャン: 父親が死んだ翌年、父親の最後のモデルだったアンドレ=マドレーヌ・ユシュランと結婚。 この妻(女優カトリーヌ・ヘスリングと名乗る)のみならず兄ピエール、息子アランを映画に出演させている。自分自身も映画出演したことがある。 3.映画『牝犬』: ここに登場する日曜画家は父親の若いときをイメージしているのだろう。会場で、映画が映されている側に展示されているのはバジールの《ピエール=オーギュスト・ルノワール》。椅子の上に膝を立てて坐っている若いオヤジの肖像である。『アトリエでのピエール=オーギュスト・ルノワール』という記録フィルムも出ていた。 4.映画『ゲームの規則』: ジャン自身が狩りの姿で猟銃を持って出演している。会場では、側に有名な《狩姿のジャン》↓が掛けてある。映画と同じ猟銃を持ったジャンが仔犬とともに描かれている。ジャンはこの画を生涯手元に置いたという。 ![]() 6.映画『小間使の日記』: お屋敷の息子を愛の願いがかなうという樹の側に誘う小間使。肺病の息子はそれに乗らない。会場では、側に《後姿で横たわる裸婦》と《バラを飾るガブリエル》が飾られている。ガブリエルはそんなに悪い女でなかったはずだが・・・。 7.映画『黄金の馬車』: イタリアの仮面劇団の女優。黒いベールに黒い扇といったスペイン風の服装で闘牛場に現れ、闘牛士にネックレスを投げる。Bunkamuraには《闘牛士姿のアンブロワーズ・ヴォラール》と《スペインのギター弾き》↓が並んで展示されている。 ![]() (場面1) ロワン河の舟遊び。若い男女。女がヤメようかと思った瞬間に、別な船に乗っていた母親から声を掛けられ、気持ちを変えて鶯のいる土地に上陸する。画はセーヌ河の舟遊びを描いた《風景、ブージヴァル》。 (場面2) 有名なオルセーの《ぶらんこ》(↓左)の女性に対して、映画(↓右)では、若い娘とオバアサンがぶらんこに乗っている。ここに若い神父たちが通りかかる。説明には「セーヌ河畔での出会いと失意」と書いてある。これが出会いのシーンなのかもしれない。 ![]() 10.映画『草の上の朝食』: マネの画と同じ名前の映画。 (場面1) 教授が見ている中、湖に裸で泳ぐ若い女性。水に反射する光がとても美しい。有名な《陽光の中の裸婦、試作、裸婦・光の効果》(↓左)を意識した映画である。女性の髪が同じ。泳いでいる裸婦がちょっとだけ正面を見るが、その時の姿は父親の画と張り合っているようだ。光の効果は息子の映画(↓右)の勝ち。 ![]() 11.映画『河』: インドが舞台で、アメリカ人青年大尉と英国人少女2人・インド混血娘との間に繰り広げられる思春期の物語。インド混血娘がバナナの葉を持っている。これに対する父親の画は《バナナ畑》。アルジェリアで描かれたものとのこと。 12.『女優ナナ』: 次の配役を狙って伯爵をベッドに誘う貧乏な女優。ハイヒールの踵が半分取れている。黒白の映像である。これに対する画は黒白の《アルフレッド・ダラス夫人》。 13.『恋多き女』: イングリット・バーグマン演ずる公爵未亡人。これは美人!!! 1900年の革命記念日の大騒ぎ。伊達男メル・ファーラーと踊り狂うバーグマン↓。これに対する画は《田舎のダンス》↓↓なので大分落ちる。 ![]() ![]() 以上、息子の映画12本、14場面のさわりを見ながら、父親の画を楽しんだ。粋な趣向の展覧会だった。サワリとはいえ、映画を観るのであるからゆっくり時間をとって出かけたほうが良い。 美術散歩 管理人 とら HP
by cardiacsurgery
| 2008-02-09 22:42
| 印象派
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