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最近、山口晃のトークショーは全部お付き合いしているが、今までのものは白板に得意の画を素早く描きながら語る絵画漫談だった。
ところが今日の講演は今までとはまったく違う格調の高いものだった。その内容をサムアップする。 ■ 《マリアの七つの喜びの祭壇画》1480頃: 古い金箔の板絵。遠近法は不完全で、付き人も小さいが、当時はこれでよかった。現在の画も将来は批判されるだろう。 ■ アンリ・ベルジョーズ《聖ドニの殉教》1416年頃: 死体をしっかり見せるところが違和感があるが、古い板絵は日本に来ないのでルーブルでしっかりとみること。 ■ ヤン・ファン・アイク《宰相ロランと聖母》1435: かっちりとした油絵だが、当時絵具が悪かったため一般に厚塗りができず、水彩が透過して見えるところがある。空は厚塗りでも大丈夫。 ■ ボッチチェリ《若い婦人に贈り物をするビーナスと三美人》1483: ボッチチェリの画は質の差が激しい。線描のめくるめくような微妙な線が残っているところに注意すること。フレスコは残るがつやがない。剥がすことをストラッポと呼ぶ。 ■ レオナルド・ダヴィンチ《モナリザ》1503-06: 写真をパチパチ撮っているので、展示されているものは贋物!したがって見なくても良い。筆の刷毛目のつかないスフマートで、鮫肌状態だが、きめは揃っている。横から見ると最後に描いた盛り上がりの部分が分かる。 ■ ニコラ・プッサン《夏あるいはルツとボアズ》1660-4: 17-18世紀の画は玉石混淆だから真面目に見ていると大変。アルチンボルトやクリベッリは好きだが。 ■ フェルメール《レースを編む女》: 類型のない画である。光のとらえ方が違う。光を玉のように置く。ラピスラズリの青を使う。映像的で、はかなく弱いが絶妙で、官能的ともいえる。小品しか作れなかったことは理解できる。 ■ 彫刻《キリスト降架》13世紀中頃: 古拙な味がする。肉体と魂を引き離そうとしている。彫刻にはレプリカが多いことに注意。 ■ ダヴィッド《皇帝ナポレオンと皇后ジョセフィーヌの戴冠》1806-7: 薄塗りのヘロヘロ、カサカサの画で地が見えている。このように粗いが観客の焦点が違い、画のあった場所に戻してみるとチョウド良い。 ■ ターナー《小川と湾の遠景》1845: この画を面白がったイギリス人が面白い。 ★ カフェ: 暑かった。日当たりを避けろ!サニーサイドに気をつけろ。おなかを一杯にすると、画に対する渇望感が減少する。 ★ 自分の画をルーブルに置くとしたら(質問): 贋作 美術散歩 管理人 とら HP
by cardiacsurgery
| 2008-01-13 00:10
| 国外アート
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