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「開館20周年記念」という冠がついている。そのうち行こうと思っていたが、なんとなく行きそびれていて、今回が初訪問。JR横浜線「町田駅」下車。徒歩15分と書いてあったので、覚悟して歩き出したが、門までは意外と早く着いた。そこには美術館まで450メートルと書いてあったが、公園の中を通って行き、最後には134段の階段↓を降りることになっていた。
プロローグ 日本の木版画、西洋の木版画 (日本) ■無垢淨光陀羅尼:772年(奈良時代)の経典。寺院の塔のような金属器がそばにおいてあったので、その中に入っていたのだと思われる。説明なし。 ■毘沙門天立像印仏:右手に剣、左手に宝塔をもち、火焔光背を有する毘沙門天が4体。古いものなのに良くできている。もちろん墨一色で平面的。この絵はがきを買ってきた。あまり売れないらしく郵便番号後半の□が2ケのみ。したがって30円。 ■北斎の《富嶽三十六景》と《百人一首姥がゑとき》、広重の《東海道五十三次》はそれぞれ2点ずつでていたが、ここのところあちこちで見ているので食傷ぎみ。 (西洋) ■マリオラーノ《改悛する聖ヒエロニムス》:1637年の作。光と影が強調されたキアロスクーロ(明暗法)。したがって、こちらは立体的。 ■デューラー《黙示録》よりの「子羊の前の選ばれし者たち」は生贄の子羊の心臓からほとばしり出る血液をグラスに受けている。同じく「4人の騎者」は結構の迫力。 (対決)平面的な日本版画にくらべ立体的な西洋版画がかなり上であるが、まだラウンドは始まっていないようだ。 第1ラウンド モノトーン対決 (西洋) ■ベルナール《十字架》:シンプルな構図だが、深い精神性を感じる。 ■ヴァロットン《街頭デモ》:ポスターのように平面的な構図だが、なかなか良い。 ■ウィリアム・ニコルソン《アルファベットより》:ベン・ニコルソンの父親。千葉市美術館の「都市の仏蘭西、自然のイギリス展」でも見たが、ジャポニスム的である。 ■マルク《眠る羊飼いの女》:女よりも羊が巧い。美術館入口の柱広告に使われていた。 ■ヘッケル《少女の頭部》:ブリュッケの版画を始めてみた。腋毛がどぎつい。 ■キルヒナー《脱穀する人》:これもブリュッケ。結構の力作である。 ■ペヒシュタイン《ある村》よりの「朝」・「村の通り」、《われらの父より》の「われらに日々の糧を与えたまえ」・「われらの負債を免じたまえ」はいずれも印象深い。 ■ファイニンガー《市庁舎》と《海辺の別荘》:いずれも情緒的な作品である。広島県立美術館で見た《海辺の夕暮れ》を思い出した。 ■バルラッハ《神の変容》よりの「第1日」はとても力強い。彼の彫刻を髣髴とさせる。 ■コルヴィッツ《戦争》よりの「未亡人」には心打たれる。 (日本) ■山本鼎《漁夫》:創作版画の創始者といわれる山本の代表作。非常に力強い作品である。 ■棟方志功《二菩薩釈迦十大弟子より》2点出ていたが、これも良く見ている(ポスター右画像↑)。 (対決)ブリュッケの思わぬ団体としての登場のため、西洋に軍配。 第2ラウンド 多色刷り対決 (西洋) ■ゴーギャン《マナオ・トゥペパウ》:有名な作品だが、黒が多すぎて分かりにくい。 ■ムンク《桟橋の女たち》:これも有名な作品だが、油彩と左右逆になるのでちょっとヘンな感じがする。 ■ベーレンス《接吻する二つの頭部》:とても印象的なカップル。 (日本) ■山村耕花《七世松本幸四郎の助六》:本当にノッペリとした良い男に仕上がっている。 ■吉田博《帆船》の「朝日」と「夕日」。国立近代美術館で3枚揃いを見ているが、良いものは何回見ても良い。この叙情性は広重の伝統か。 ■伊東深水《新美人十二姿》の炬燵。後ろ向きの姿。顔は見えないほうがどんな美人だろうと考える。前期は「口紅」が出ていた由。 ■川瀬巴水《大根河岸の朝》:これはわたしの好きな絵。前期は「馬込の月」。 ■恩地幸四郎《葉っぱと雲》:捜索版画だが、もはや抽象版画の範疇に入ってきている。 ■関野準一郎《楽屋の文五郎》:力強い。板の木目が巧く使われている・ ■戸張孤雁《玉のり》:浅草の芸人だろうか。とても味わいがある。千葉市美術館の絵はがき90円也。 ■川上澄生《南蛮船図》:おなじみ。 ■古川龍生《野路》:懐かしい感じがする。 ■畦地梅太郎《老スキーヤー》:ちょっとおどけたキュビスム的感覚。これも今回の展覧会の目玉。 ■小野忠清《広島の川》:ご存知、原爆ドーム。題材が良い。 (対決) このラウンドは日本の圧勝。 第3ラウンド 木口木版対決 (西洋) ■ドレの《ダンテ地獄編》より「ファリナータ」と《天国編》より「至高天」は何ともいえない。特に後者は今回の展覧会のナンバー・ワン。 ■クリューガー《パレ》よりの「ベックリンの自画像と死」は見慣れた画の版画化。 (日本) ■城所祥《青い陶器とプルーン》は色が良い。傑作。 ■柄澤齊《異説西遊記》の2点は、ちょっと落ち着かない。もっと良い作品を出してほしかった。 ■小林敬生《饒舌な風景-終章・そして序章B》:大作。そして複雑な画面構成。 (対決) ドレが出ていたので、西洋の勝ち。 第4ラウンド 現代版画対決―新しい表現へ (日本) ■内間安瑆《FORREST BYOBU》:安心できる。 ■田中陽子《とれたFlag》:ホール↓に大きな幟がかかっていた。これも木版画。 ■キーファー《ブルンシュヒルデ・グラーネ》 (対決)あまり良く分からぬが、五分五分としよう。 出口のアンケートで、一番気に入った作品はという設問には『ドレ』と答えた。今までの日本対西洋は圧倒的に日本となっていたが、わたしは西洋のほうに軍配を挙げる。 図録を見てみたが、1700円とお高いのに全作品は収録されていないのでパスした。 (追 加) 常設展: 年間を4期に分けて展示しているそうだが、質の高い作品ばかりで感心した。デューラーの《ネメシス(大運命神)》と《銅版受難伝》より8点、レンブラントの3点、ムンクの有名な《病める子》↓、 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2007-11-12 00:06
| アート一般
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