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大和文華館との交換展覧会。鉄斎は最後の文人画家と呼ばれ、幕末から大正にかけて89歳の生涯を送っている。泉屋博古館分館で下記のポスターをみつけ、大倉集古館に足をのばした。
入るとまず「特別出品」が展示されている。これはいわばオマケ。伊藤若冲の《釣瓶に鶏図》は正面を向いた鶏が井戸のツルベに乗っている。加賀千代女ならばさしずめ「にわとりに つるべ取られて もらい水」と詠んだだろうか。若冲フリークでなくても、感嘆の声を上げる。 酒井抱一の《瓶花図》には、立葵・紫陽花・鉄砲百合・撫子・仙翁が描かれている。抱一ファンにはたまらない画だろう。 鉄斎の文人画、書簡が多数並んでいる。若い頃の作品は大したことがないが、齢を重ねるにしたがい、味わいのある画となってくる。お気に入りを列記する。 56歳時の《濃尾震災図》・・・「よそことに 火事や地震は ききすてな、はかりかたきは 人の災厄」との言葉とともに、出火している潰れた家が描かれている。 61歳時の《福神鯛釣図》↓ 72歳時の《閻魔図》・・・仲の悪かった田能村直入が死んだ時に描いたヒドイ画。「直入は 地獄の鬼に捉えられ 閻魔の席で 何をかくらん」との文。 76歳時の《寒月照梅華図》・・・ポスターの左画像。若冲にも同じような画がいくつかあった。 79歳時の《寿老図》・・・寿老人の周りを蝙蝠(福の象徴)が飛び回っている。 85歳時の《富士山頂上図》・・・虎屋の黒川が頂上から持ち帰った金明水で描き、頂上印が押されている。この印には色がついていた。ちなみに富岡鉄斎の絵を掛け紙に用いた「虎屋饅頭」(井籠入り)は10月から3月の間、赤坂本展・ミッドタウン店・銀座店のみで限定販売。5個入り2,783円。鉄斎も驚く値段。 87歳時の《層巒仙閣図》・・・山水が上下に伸ばされたかたちで描かれている。 書も沢山あった。鉄斎の字は巧くはないが、力強い。 右隻↓には、円を組んで踊るアイヌ達、崇敬されている熊、そして逆に残酷に扱かわれる熊が描かれている。左隻↓↓の熊もかわいそうである。鉄斎の筆は、アイヌのエネルギーとアニミズムを見事に描きとめている。 HP
by cardiacsurgery
| 2007-11-04 21:27
| 江戸絵画(浮世絵以外)
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