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前述した事情で急に時間ができたので、この美術展を観にいった。
展示室1-2、「小さな旅」には、館蔵の印籠・提重・たばこ入・茶箱・茶籠が並んでいる。三井家ゆかりのものだけに贅沢に装飾されているものばかりである。細かいところを観るために拡大鏡が付いている。持参の単眼鏡と比較したが、据付けのもののほうが良く見える。《日本図蒔絵印籠 銘「稲葉造」》では、俵積みの中央の国名のみならず書き込まれた地名までも見える。 第3室では、如庵を模した茶室に、「茶道具の取り合せ」が並んでいた。 第4室「霊場と名所への旅」と第5室「イメージへの旅ー詩歌と文芸ー」が今回のメインである。 10月5日、京都鳥羽を船で出立、四天王寺へ。6日、住吉社参拝、7日、井口王子から池田王子をへて進達宿。8日、紀州路を藤代宿へ。9日、藤代王子から湯浅宿。10日、小松原宿。11日、切部王子。この夜、定家病気。12日、磐代王子から田辺宿。13日、中辺路―徒歩にて滝尻宿へ。14日、近露宿から湯川宿へ。15日、発心門王子。16-17日、熊野本宮。「山川千里を過ぎ、遂に宝前を拝し奉る。感涙禁じ難し」と記されている。18日、新宮。19日那智。20日、雲取越え。21-25日、帰路。26日、鳥羽から伏見稲荷・日吉社参拝。自宅で洗髪。「今夜魚を食す」とある。道中、何を食べていたのだろうか。 英一蝶の≪大井川渡し図≫はユーモラス。土佐光起の≪筏下り図≫は詩情豊かな画である。狩野養信の≪西行物語絵詞≫もきれいであるが、期間中に場面替えがあるため、十分にフォローできない。松尾芭蕉の≪旅路の画巻≫は、最後の冬季病旅・雪中山路・城下旅店の場面だったので、旅の苦しみが良く伝わってきた。 第6室、「鳥の目の旅ー上空からの視点ー」には、鍬形蕙斎の≪日本名所の絵≫が出ていたが、まるで先ほど観てきたばかりの山口晃の画を髣髴とさせる。もちろん時間的には逆であるが・・・。 最後の第7室、「大日本五道中図屏風」は全長26mの長大な8曲2双と6曲1双の屏風。江戸を出たところから長崎までの街道筋が描かれている。 とても保存状態の良い≪南蛮屏風≫が最後に出ていた。ちょっとコジツケではあるが、これも旅。 作品数は少ないが、優品が揃っていて十分に「旅」を楽しめた。 美術散歩 管理人 とら HP
by cardiacsurgery
| 2007-08-20 21:37
| 国内アート
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