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泉屋博古館は京都の住友コレクション。こちらは別館だけにあまり足を運ぶことはないが、今回はホテルオークラ東京で開かれた「秘蔵の名品アートコレクション展」との抱き合わせチケットとなっている。もちろん今回の呼び物となっている伊藤若冲の≪海棠目白図≫は観てみたい。
ということで、オークラから泉屋に移動したが、37℃に達する酷暑であるから、わずか数分の美術散歩も大変。 しかし、行っただけのことはあった。中は空いているし、ヒンヤリしている。おまけに飲み物のサービスつきである。そして展示会場では、花鳥画と江戸美術と中国美術の交流についてしっかりと勉強することができた。 Ⅰ.花鳥画の季節 いきなり出てきたのは、沈南蘋。この清の画家は、2年間長崎に滞在し、帰国後も日本に画を送ってきており、わが国の美術に多大な影響を与えている。展示されている≪雪中遊兎図≫↓には、竹・雀・兎・紅白梅が描き込まれている大作である。木の幹のうねった様はフリードリッヒの画のようである。 Ⅱ.四季の花園 ここには博物図鑑のように沢山の花鳥が描かれた作品が集められていた。沈南蘋落款の≪花卉画帖≫、浦上玉堂の息子の春琴の≪蔬果蟲魚図≫田能村竹田の養子の直入の≪花卉図鑑≫など、十分に楽しめた。 呉春の≪蔬菜図鑑≫には26種類の野菜、伊年印の≪四季草花図屏風≫には60種の草花が描き込まれており、それぞれの説明図が付けられていた。前者はなんとかフォローできたが、後者はたちまちギブアップ。お好きな方は挑戦してください。 Ⅲ.中国愛好の足跡 明の辺文進の≪鳩図≫が2点出ていたが、そのうちの一つは岸田劉生がとても大切にいていたもので、岸田の描いたこの画のスケッチがホールに展示されていた。明のものとしては、その他に伝呂紀の≪葵≫が出ていた。 面白かったのは、日本の有名な画家の模写した中国絵画が出展されていたことである。狩野探幽が徽宗帝の作品を模した≪桃鳩図≫、土佐光起の院体画風の≪菊花図≫、円山応挙の中国画の模写≪双鯉図≫の3点である。 明治以降の画家がフランスに憧れたように、江戸時代の画家にとっては中国の美術は憧憬の的だったのである。 美術散歩 管理人 とら HP
by cardiacsurgery
| 2007-08-16 16:40
| 江戸絵画(浮世絵以外)
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