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本年6月、広島に数日滞在した。その時のパーティで碓井静照氏とご一緒になり、名詞を交換した。
この碓井氏が、日本ペンクラブ会員でもあり、いくつもの著書をものされていることは今朝まで知らなかった。仕事場には碓井氏からの書籍小包が着いており、開けると「みやじま物語」が出てきた。 ![]() ![]() 宮島は特別な場所である。島で木を切ること、出産すること、さらに荼毘に付すことなどは古来許されていない。こういうことは本土で行われるべきことなのである。 「みやじま物語」の舞台回しは、若くて美しい一人の女性。山陰の貧しい漁村に生まれ育ったが、美貌を認められて、宮島に移り住んだ。彼女は、そこでやんごとなき貴公子と知り合い、懐妊した。そして港と反対側の人気のない浜辺で、ひとり禁じられた出産をし、赤ん坊に暖をとるために木の枝を切って焚火したのである。 これを見咎めた「烏天狗」が、この女性とねんごろになることを条件に、過去のできごとを実見することができる「千里眼」を渡した。彼女はこれによって、瀬戸内海を舞台に繰り広げられた歴史的なできごとの真相を知って、逐一読者に知らせていくという筋書きである。 その中には、平清盛、源義経、毛利元就、陶晴賢などが主人公として登場しているが、終わりのほうには広島原爆による多数の死傷者のことが出てきた。 今日は原爆の日である。62年前の今日、大勢の被爆者が宮島に流れ着き、そして息絶えた。多数の戦死者がでた厳島合戦でも許されなかった島での荼毘が、この時だけは行われたという。思うに、著者の碓井氏は、このため原爆の日を選んで「みやじま物語」を送ってくださったのであろう。 話は、女性のその後に戻る。産後、栄養を取る必要を感じたこの女性は、子供のころの経験に基づいて、取る事が禁じられた期間の鮑をとって食したという。出産と伐採、鮑取りという禁断の掟を破った女性は、島の祟りによって子供を失い、盲目となってしまった。この本の表紙の≪鮑取り≫はそのような悲しい物語の象徴だったのである。 この書物の書評はここに載っている。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2007-08-06 19:10
| 浮世絵
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