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11世紀から12世紀にかけて生まれたロマネスク美術は、キリスト教の教えを広めるため、人里はなれた修道院や村の聖堂にまで展開されたものである。数年前にバルセロナの「カタルーニャ美術館」で《栄光の聖母》をはじめとするロマネスク美術に始めて接してとても感動した。
カタルーニャ美術館の展示品は地方にあったものを大々的に移動したものであるが、通常は田舎にそのまま残っており、現地に行かなければ見ることができない。 したがって今回の展覧会のように写真で紹介されるのはとてもありがたい。今回の写真を撮影された六田知弘氏に深謝。 この展覧会を機会にわが国でもロマネスク美術ファンが増えることを期待したい。 フランスとスペインの5つの宗教建築が紹介されていた。個別にそのハイライトについて記す。 1.サント・マドレーヌ修道院(フランス、ヴェズレー) 「ダ・ヴィンチ コード」にも出てきた「マグダラのマリアの聖遺物」を納めた場所として有名である。玄関前のテュンパヌム彫刻↓や聖堂内の柱頭彫刻の《ガニュメデスの誘拐)、《黄金の牛》は迫力満点。いずれも12世紀前半のもの。 小聖堂だが、とても素晴らしい図像がある。お気に入りは《最後の晩餐》↓、《ユダの裏切り》。人物の眼が大きく開かれ、身体は丸みをおびており、全体に動きのある画面で、躍動感がある。これらも12世紀前半のもの。 これも小聖堂で、図像の鮮やかな彩色と見開いた眼が印象的である。全体として稚拙な感じはするが、ルネサンス期以降の取り澄ました姿とは異なり、かえってフォービズムなどの近現代アートに通じるものがある。お気に入りは《有翼の四福音書記者に囲まれた栄光のキリスト》↓、《降誕》↓↓、《受胎告知》↓↓↓。これらは12世紀初頭のもの。 ここは11世紀に造られた一切の装飾を省いた非常に禁欲的な修道院。建築学的にはル・コルビュジェにインスピレーションを与えたことで知られている。会場には、美しい写真が展示されていた。 5.サント・ドミンゴ・デ・シロス修道院(スペイン、シロス) 回廊の柱頭に刻まれた彫刻が素晴らしい。お気に入りは、チケット↑の《トマスの不信》と《ライオン》。 美術散歩 管理人 とら HP
by cardiacsurgery
| 2007-07-11 08:19
| 西洋中世美術
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