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北斎がプラネタリウムに出てくるということで、ローソンで座席予約券を買って出かけた。新しいもの好き!は治らない。
入場して驚いた。5分の1ぐらいしか席が埋まっていない。シートがかなりの角度まで倒れるのだが、フットレストがないので快適ではない。そのうちビジネスクラス・シートができるかもしれない。 チラシには素晴らしいことが書いてあり、いやが上にも期待が高まる。しかし始まってみて驚いた。現代の青年が江戸時代にワープして高齢の北斎に会い、北斎から「自分に時間があれば何でも描けたのに! 君にはまだまだ時間があるからガンバレ」という言葉を聞いて、現代に戻ってきたというたわいもない筋である。 《北斎漫画》、《富嶽三十六景》、《小布施の天井画》などが背景として出てくるが、これだけでは何の変哲もない。もっとも困るのは北斎の藝術論のカケラもないことである。チラシには北斎が用いたとおもわれる幾何学図形が載せてあるが、実際には何一つ出てこない! 「新しい映像技術」は素晴らしい。《神奈川沖浪裏》の浪が目に飛び込んでくるようにみえたり、《諸国瀧廻り》の3本の瀧が室内をを流れ落ちたり、あるいは《富士越龍図》の黒雲の中を昇天していく龍が画から飛びだして、口を開けて飛び廻るようにみえるといった仕掛けはさすがに技術の粋を示している。もっとも途中に何回も挿入される星空の動きは、眩暈がするだけで北斎との関係はよく分からない。 30分間という短い時間だったのでそれほどイライラしなかったが、総括すると「技術的には進歩しているが、文化的には深みのない期待はずれの作品だった」といわざるをえない。 帰りにチケットの半券を渡すと、代わりに新しい招待券が1枚手渡された。そうするのであれば最初から750円とすべきところを、1500円で2枚のチケットを購入させたことになる。商人の町日本橋の「新しい手口」であることは確かである。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2006-12-26 15:55
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