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ミヅマアートギャラリーで開かれている個展、山口晃のラグランジュポイントに行ってきた。ブログとホームページに書いたが、比較的最近丸善で開かれた「山口晃が描く東京風景ー本郷東大界隈」の出版記念講演会に行ってきたばかりだ。
今回の個展のことはあおひーさんのブログで知って飛んでいった。古色蒼然たるビルの5階から入る仕組みになっている。入り口にあった講談社モーニング編集部と東大出版会からのお祝いの盛り花の写真を撮っておいた。 会場に入ってみると、まず6幅の広い軸装の「六武人図」が待っている。墨画であるがその濃淡によって巧みに描かれている。武人の持物を紹介すると、壱と弐は1本の大刀、参は2本の大刀、四は錫杖、五はなんとマシーン・ガン、そして六は弓である。姿勢はそれぞれに異なり、動的である。 次のコーナーには「四天王図」が置かれている。すべて邪鬼の上に立ち、かなりの迫力であるが、みな女性の顔立ちである。東の「持国天」は青い皮膚で右手に剣を持ち、南は赤い皮膚の「増長天」で右手に矛、西は白い皮膚の「広目天」で右手に筆・左手に巻物、北は黒い顔の「多聞天」である右手に矛・左手に宝塔を捧げもっている。残念ながら、多聞天の着色には未完成の部分があった。 2階に降りると、1人だけがくぐれる白い通路から入る。途中に壁龕のような小部屋があり、そこのカーテンを開けるとあっと驚くアートが待っている。武器を持ち戦いに備えて命令を待つ何千何万の武人たちである。兵馬俑とAOKITを足して2で割ったようなものである。 今回の展示は意外なテーマであるともいえるが、これは氏の持ち前のユーモア精神と観客を飽きさせないサービス精神に基づくものであろう。解説によると「今回の作品では図像を読み解く事から更に意識を広げて『絵を体験する』というテーマに挑戦した」とのことである。これが今回のラグランジュポイントという展覧会名の真意なのであろう。とにかくお奨めの展覧会である。ホームページにも書いた。 2007年5月20日から上野の森美術館で「アートで候」という山口晃・会田誠二人展が開かれるという。こちらも期待したい。 (追記) ジャパンタイムスにこの展覧会の紹介がされている。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2006-12-15 20:23
| 現代アート(国内)
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