三宅島の水牛の角鈴

1977年のお正月を家族4人で三宅島で過ごしました。
暮れの汽船は大混雑でしたが、温かい島の気候はそれを癒すに十分なものでした。

海岸の鳥居に向って初詣をしたことを覚えています。
急に思い立って、雄山に登ることになり、頂上の砂の峰に4人揃って立ったことも、昨日のことにように思い出します。

下山中、娘が疲れて、私が負ぶって下ったため、すっかり暗くなってしまいました。
その娘も、すでに2人の女の子の母親になっています。

この鈴は、そのとき三宅島で買ったものです。水牛の角製です。三宅島に水牛がいるわけもありませんが、初めての船旅に相応しい記念のように感じていたのでしょう。

この三宅島の雄山の山頂も大噴火で吹っ飛んでしまいました。避難生活を強いられている方々全員の帰島のはやからんことを念じています。

「美術散歩」　管理人　とら