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今年も8月15日がめぐってきた。戦争の記憶の風化は年々加速し、国の指導者が近隣諸国の感情を顧慮せずに行動することも容認されるようになってきているように見える。
モダン・パラダイスという国内大美術館のコラボレーション展が8月15日から東京国立近代美術館で開催されることになったのはもちろん偶然のことであろう。しかしこの観覧者のなかには8月15日を特別な日と考えている人が少なくないことも事実である。 モダン・パラダイス展はすばらしいトライアルであり、そのことについては別にまとめるつもりである。しかしこの展覧会の「夢かうつつか」という章に、藤田嗣治の《血戦ガダルカナル》がピカソの《頭蓋骨のある静物》・フンデルトワッサーの《血の雨の中の家々》・靉光の《眼のある風景》と並んで展示されていることには非常な異物感を感じる。ガダルカナルの激戦は「夢かうつつか」という非現実の世界ではない。3万人の日本人兵士のうち1万5000人が餓死したという恐ろしい現実なのである。 常設展には3点の戦争画が展示されていたが、そのキャプションには「当時は全国民が戦争に協力させられた」と書かれており、戦争画を全面的に肯定するがごとき表現になっていた。 これは、国の指導者のみならず、美術館関係者にも戦争の実体をまったく知らない人が大多数となってきたからではなかろうか。 そこで現在東京国立近代美術館に展示されている4点の戦争画の戦闘についてまとめてみた。これからこの展覧会に行かれる方は、下記のリンクをクリックして、これらの戦闘の概観をつかんでから実際の戦争画を評価していただきたいと思う。 1.藤田嗣治の《血戦ガダルカナル》 2.小磯良平の《娘子関を征く》 3.佐藤敬の《クラークフィールド攻撃》 4.清水良雄の《ルンガ沖夜戦》 美術散歩 管理人 とら PS: 昨年8月に「戦争画の本質」というオピニオンを書いています。 また今年3月に「藤田嗣治の戦争画」についてもコメントしています。
by cardiacsurgery
| 2006-08-25 08:57
| 戦争画
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