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ダン・ブラウン原作の翻訳は2年前に読んだ。このことについてはホームページに書いた。画の解釈は面白いのだが、キリスト教史については錯綜していて読みにくいだけでなく、眉唾くさいサド的カルト・エロ的カルトの記述があり、あまり好きになれなかった。この本は丸善のT氏から頂いたものだったが、保存しておく気分になれず、近所のブック・オフに売ろうとしたが、訊いてみると50円にしかならないということなので、いまだに手元に残っている。 今回の映画は前宣伝が喧しい。あらゆるテレビ局がダ・ヴィンチ関連番組を流しているといってもよいほどである。しかし観てみなければ批評もできない。ということで鑑賞会に参加させていただいた。 話はハールドボイルド・タッチの謎解きミステリー・ドラマである。主演のトム・ハンクスは声がよくて言葉がはっきりしているので聞きやすい。大学教授としてはちょっと貫禄はないが、好演している。その他のキャラクターもそれぞれの持ち味が出ていた。 ただしサディスティックな映像が繰り返し出てくるのには閉口した。本よりもドギツイ。 また、原作では『事実』とされているのに、映画では『フィクションである』という字幕が出たのは、ヴァチカンからの反撃を恐れたためであろうか。 最後のシーンは、ラングドン教授すなわちトム・ハンクスがパリに戻って、髭を剃っているうちに、急にあることに気づいて、ルーブル美術館に駆けつけたところである。原作を読んだ時にはこの点の理解が不十分だったが、映画ではこの点が良く分かった。三角形のピラミッドを通した光が、階下に逆三角形の聖杯を形作っているではないか。この両者を見ているトム・ハンクスの脳裏にマグダラのマリアの姿が浮かんできたのである。シオン修道会の総長であったルーブル美術館長がモナリザに隠されている聖杯をここに仕組んだと示唆していたのである。そういえば、この映画の冒頭にルーブルのピラミッドが登場し、「”これはパリの街の顔の傷痕である。・・・This is a scar in the face of Paris.”という人がいる」というクダリがあった。このプロローグがエピローグを予告していたのである。やはりダン・ブラウンはただものではない。 終わってからVictorian Pub(The rose & crown)でビールを飲みながら歓談した。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2006-05-27 18:18
| 映画・写真
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