ベン・シャーン展

アメリカの良心の画家の展覧会。
日本にこれだけの作品があるのは奇跡。丸沼芸術の森に脱帽！

ビキニで被爆した福龍丸の久保山愛吉さんがお子さんを抱いている姿、葬式で奥さんが深々と頭を下げておられる姿には心打たれます。

シリアスな作品だけでなく、楽しい画もあります。室内にクリスマス・キャロルが響いています。

とても良い展覧会でした。

ホームページにレポを書きました。

常設展もとても良かったとおもいます。私の一押しは小村雪岱の《おせん》です。雨の中、黒い頭巾をかぶった「おせん」が、往来で彼女に言い寄る若旦那の「徳太郎」（合羽を着ている）から逃げていくところです。朝日新聞の連載小説の挿絵だそうですが、コミックの世界です。
　lysanderさんのところに常設展全体のレポがあります。

美術散歩　管理人　とら