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𠮷村芳生 超絶技巧を超えて @東京ステーションギャラリー
![]() 作品No1《ドローイング 金網》1977 鉛筆 ![]() 作品No24《ジーンズ》の製作過程ー1984 インク、フィルム 84.0x59.0 ![]() #2.#1で準備した写真を鉄筆で2.5x2.5㎜のマス目を引く。各マス目の濃度を10段階に分け、濃度に応じて0から9までの数字をマス目に書いていく。 ![]() #4.方眼紙と同じサイズの透明フィルムを上から重ねる。 ![]() ![]() 延々と続く単純作業。絵を描く喜びなどとこにもないように思える。吉村は、一体何のためにこんな面倒な方法を選んで制作を続けたのだろうか。 作品No16《365日の自画像》 ちなみに、最初期の《365日の自画像》↓は、背景はさまざまであるが、画家の表情に大きな変化はない。 ![]() これは、𠮷村芳生にとって、色彩の発見の時代であり、売り絵の時代だった。 写真を拡大してマス目に分解し、ひとマスずつ写し取っていくという細密描写の方法は、色が増え、モチーフが花になっても、同じように迫真の情景を生み出した。 ただ、もはや濃度に還元する方法は省かれ、写真のひとマスを、そっくりそのまま画面のひとマスに写し取るという行為に単純化されていった。。 後期:百花繚乱 大画面 2000年~ 2000年頃から、吉村の作品は新しい展開を見せ始める。きっかけは徳地の休耕田に咲くコスモスの群生であった。このコスモスの絵は、一辺が4mを超える売り絵には向かない大画面に描かれた。 「後期」でも、写真に撮って、それを拡大プリントし、そこにマス目を引いて実際の画面に転写するという「初期」以来の手法は踏襲しているが、「中期」と同じく、濃度に還元することなく、写真のひとマスをそっくり写している。 作品番号50《コスモス》2000-07 色鉛筆・墨・紙 112.0x145.5 ![]() ![]() ![]() 作品番号60《未知なる世界からの視点》 ![]() 全長10m22㎝。枯草に交じって一面に咲き誇る菜の花、草花や曇天の空模様を鏡映しにしながら風に揺らく川面を、最終的に天地逆にして展示された。 「虚構と現実」、「日常と非日常」が入れ替わった、天も地もない未知なる世界であるといえる。 また画面下の黄色い菜の花の背景をあえて真っ黒に塗りつぶしたことで、浄土のようなあの世の気配を漂わせている。 作品番号30《新聞と自画像 2008.10.8 毎日新聞》 2000年以降に描かれた《新聞と自画像》↓では、吉村の顔は下地の新聞紙の記事に反応した表情となっている。 ![]()
by cardiacsurgery
| 2018-11-22 22:22
| 現代アート(国内)
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