マハティール博士の首相再任に際して

92歳のマレーシアの政治家・医師マハティール博士がマレーシアの総選挙（2018年5月9日）に勝利して、5月10日に首相に再任されたというニュースが世界を駆け巡った。2003年2月12日に、クアラルンプールで行われた第11回アジア心臓血管外科学会開会式の記念講演で、マハティール首相は、自分が1989年に受けた3枝冠状動脈バイパス手術時（術者Mr. Yahya Awang）の経験に基づいて、並み居るアジアの心臓外科医の前で「大切なのは患者に対するHuman Touchである」との教訓を垂れられた。

さらにマハティール博士は、2007年8月7日には、冠状動脈バイパスの再手術（術者Mr. Mohd Azhari Yakub）を受けられておられるだけに、今回の政界返り咲きには驚嘆の念を禁じ得ない。

マハティール首相は、第二次大戦の敗戦から急速に復興した日本に学ぶべきであるという「ルックイースト政策」を掲げ、東南アジアでいち早く経済発展を成し遂げておられる。

マハティール首相の今後のご健闘とご健康を祈ってやまない。

美術散歩　管理人　とら