壇蜜の日本美術探訪

「壇蜜の日本美探訪～つながる名作誕生のドラマ～」　【番組ページ】⇒こちら

　【放送日時】2018年4月28日（土）午後1：00～1：54
　
　【番組概要】
　
　今、空前の「日本美術」ブーム。日本美術史上には「名作」と呼ばれる作品が数多く存在します。それら名作に映し出された「日本の美」は、どのようにして生まれたのでしょう。そして私たちはなぜ、美しいと感じるのでしょう。この番組では、タレント、女優として多方面で活躍する壇蜜を案内人に、名作誕生のドラマを巡り、「日本の美」の謎を追求します。
　
　 不動の人気を誇る江戸時代の天才絵師、伊藤若冲。その美しさを訪ねて、壇蜜さんが生誕の地、京都へ。若冲が影響を受けた禅の心を壇蜜さんが体感。生涯、鶏を描き続けた若冲が、作品に込めたモノとは？
　
　さらに壇蜜が、浮世絵美人画の傑作、菱川師宣の「見返り美人図」の再現に挑戦。果たして日本女性の美の象徴にどこまで近づけるのでしょうか。
　
　【出演】壇蜜
　
　【関連展覧会】
　
　「名作誕生－つながる日本美術」　＠東京国立博物館 2018年4月13日（金） ～ 5月27日（日）⇒　HP　⇒　詳細HP
　
壇蜜の日本美探訪　＠京都　１．錦市場

伊藤若中：京都・錦市場の青物問屋の長男。 錦市場の「川政商店」 京野菜 伏見とうがらし 京人参 野菜を題材にした作品 鶏　署名　錦　若冲 壇蜜の日本美探訪　＠京都　2.両足院 両足院の名前の由来 ：知恵と慈悲の両方が足りている。伊藤若冲《梅雄鶏図》京都・両足院　江戸時代・18世紀壇蜜の日本美探訪　＠京都　3．相国寺狩野光信筆天井画：鳴き龍、八方睨みの龍　＠相国寺法堂 　大典禅師（梅荘顕常）：伊藤若冲と親交があり、若冲の号を与えた禅僧・漢詩人。　相国寺　承天閣美術館 　重要文化財　伊藤若冲《葡萄小禽図床貼付》鹿苑寺　若冲は《葡萄小禽図床貼付》の中に病葉（わくらば）まで描き入れている。重要文化財　伊藤若冲《月夜芭蕉図床貼付》鹿苑寺　 壇蜜の日本美探訪　＠京都　4．伊藤若冲之墓

写真↓は、左から「藤原定家之墓」、「足利義政之墓」、「伊藤若冲之墓」 若冲の墓石（↑右）には、「鶏」という漢字が彫り込まれている↓。壇蜜の日本美探訪　＠京都　５．細見美術館 伊藤若冲《鶏図押絵貼屏風》細見美術館蔵 壇蜜の日本美探訪　＠京都　６．道明寺 重要文化財《十一面観音菩薩立像》８世紀壇蜜が道明寺を訪れた際には、この観音像は東博の展覧会に出開帳だったが、その習作らしき仏像を見ることができた。これで、壇蜜の京都美術散歩は終りである。

壇蜜の日本美探訪　＠東京　1．東京国立博物館

東京に帰ってきた壇蜜は、上野の東京国立博物館で開催中「名作誕生‐つながる日本美術」展を見ることとなった。 《十一面観音立像》道明寺　＠東博 《薬師如来立像》奈良・元興寺　９世紀 国宝　岩佐又兵衛《洛中洛外図屏風》舟木本　東京国立博物館　江戸時代
この舟木本には、女性たちが「集団」として描かれている↓。 伝岩佐又兵衛《土鹿花下遊楽図屏風》六曲一隻　江戸時代　７世紀　富山・百河豚美術館。

この富山県朝日町にできた新しい美術館は、朝日町出身の実業家青柳政二が収集した、日本・東洋の古美術品を展示する施設である。珍しい館名・百河豚美術館 IPPUKU MUSEUM OF ART は河豚（ふぐ）を愛した青柳氏の号「百河豚」（いっぷく）を用いたもので、心の安らぎの一服という意味をこめている。この《土鹿花下裕楽図屏風》↑には、遊楽姿の女性が「グループ」として描かれている↓。菱川師宣《見返り美人図》江戸時代17/世紀　東京国立博物館美人画は、その構成が「集団⇒グループ⇒個人」と進化して浮世絵となっていった。その具体例が、《洛中洛外図屏風》舟木本⇒《土鹿花下裕楽図屏風》⇒《見返り美人図》なのである。壇蜜の見返り美人図《見返り美人図》モデル・壇蜜　撮影・馬場道浩伊藤若冲《鶏図押絵貼屏風》江戸時代18世紀　細見美術館重要文化財　伊藤若冲《仙人掌群鶏図襖》江戸時代・18世紀　大阪・西福寺構図：鶏の姿が類似（仙人掌群鶏図襖(西福寺）↓左 vs 梅雄鶏図（両足院）↓右美術散歩　管理人　とら