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東京ステーションギャラリーで開催中の展覧会「くまのものー隈研吾とささやく物質、かたる物質」を見てきた。
さらに、今回の展覧会は素材に注目したものであり、隈の建築設計やプロダクトデザインを時系列ではなく、竹・木・紙・石、土といった主要なマテリアル別に分類・整理したものだった。 【マテリアル分類】 ・竹 bamboo ・木 wood ・紙 paper ・土 earth ・石 stone ・瓦 tile ・金属 metal ・樹脂 resin ・ガラス glass ・膜・繊維 membrane・fiber 以下、会場で特に注目した展示4点については、写真も撮ってきたので、やや詳しく述べることにする。 ・新国立競技場整備事業(木 wood) 大きなスタジアムを小径木の集合体としてデザインしたファサードを複合の廂の重なりとしてデザインし、それぞれの庇の軒下の部分を小径木のルーパーで覆うことによって、日本の建築が守り伝えてきた軒下の美を、現代にふさわしい表現にしようと試みた。ルーパーは、日本で最も多く流通している105㎜角の杉材を3つ割りして用い、ルーパー同士のピッチを、各方位で調整することによって、スタジアムに風を取り入れる量をコントロールしようと試みた。屋根は鉄骨と中断面の集成材を組み合わせたトラス構造とし、木材の軸剛性を利用して、風や地震で生じる屋根トラスの変形を抑えた。 薄い面に切れ込みを入れて伸ばすことによって、軽やかで透明なメッシュを作る操作は、さまざまなプロジェクトで試みてきた。金属パネルの場合、この操作でできたメッシュはエキスパンドメタルと呼ばれる。小林康生が、繊維の長い国産コウゾのみを使って漉いた強度のある手漉き和紙に、同様の切れ込みを入れた「エキスパンド和紙」を吊ることで、「移動式の茶室」を作った。筒に入れて持ち運ぶことができるほど軽量。エキスパンドすることでできる波型のパターンが日本の伝統的パターンの青海波(せいがいは)ににていることから、こう名付けられた。 イギリス・スコットランド北部、ダンディ市を流れるテイ川の河口に、水面に張り出すようにして建つミュージアム。スコットランドの海と陸を隔てる荒々しい崖の地層からヒントを得て、プレキャストコンクリートを隙間をあけて取り付け、陰影のあるファサードをつくった。光の効果を計算して台形断面としたプレキャストコンクリートは。荒い素材を用い、高圧の水で洗い流して、自然の崖の持つ強さ、粗さを可能な限り建築という人工物に持ちこもうと試みた。 塩ビ製の風船にヘリウムガスを封入して浮かせ、その上にスーパーオーガンザという世界最軽量といわれるポリエステル繊維製の布をかけて茶室とした。ヘリウムの浮力とスーパーオーガンザの重量がバランスをとるように設計した「移動式の茶室」であり、展示の際はトランクに入れて日本からワシントンD.C.に運んだとのこと。
by cardiacsurgery
| 2018-04-10 22:05
| 現代アート(国内)
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