以下は番組「そのⅡ.池上英洋教授のロバート・サイモン氏インタビュー」のコピーである。
ニューヨーク・アッパーサイド5番街ミュージアムマイルを行く池上英洋教授

ロバート・サイモン・ギャラリーを訪れた池上英洋教授

「サルバトール・ムンディ」発見者であるアートディーラー ロバート・サイモン氏と握手する池上英洋教授

インタビューを受ける「サルバトール・ムンディ」発見者のロバート・サイモン氏

ロバート・サイモン氏インタビュー: まずは「2005年の発見時の状況」について伺います。

ロバート・サイモン氏インタビュー:現物を見ずネット入札し、2005年に100万円で購入した。

ロバート・サイモン氏インタビュー: しかし、レオナルドはグレートヒーロであるため、事は慎重を要した。

ロバート・サイモン氏インタビュー: 2005年に100万円で購入した時の状態は(↓)のようで、16世紀に描かれたものとされていた。

ロバート・サイモン氏インタビュー: これは(↓右)、イギリスのクック・コレクションの1913年の写真(↓左)とはかなり異なっている。

ロバート・サイモン氏インタビュー: そこで美術史家ケネス・クラーククラークの意見を求めた。

ロバート・サイモン氏インタビュー: 彼が調べると、絵の裏の番号とクック・コレクションのカタログナンバーが一致していることが分かった。

ロバート・サイモン氏インタビュー: この画は、1958年のオークションでは、たった4万6千円で売却されていたものである。

ロバート・サイモン氏インタビュー: この状態の絵が修復可能であるか否かについて、現代最高の修復家であるダイアン・モディティの意見を求めた。

ロバート・サイモン氏インタビュー: 彼女の意見が修復可能ということだったので、2006年に、彼女の手で修復が開始された。

ロバート・サイモン氏インタビュー: 作者特定の手がかり① ペインティメント(描き直し)

ロバート・サイモン氏インタビュー: 創作の過程で発生する「描き直し」は、それが原作であることを示唆しているのである。

ロバート・サイモン氏インタビュー: 二重の親指の「ペンティメント(描き直し)」がなされている。

ロバート・サイモン氏インタビュー: この結果、我々はレオナルドを扱っている」ということが分かったのである。

ロバート・サイモン氏インタビュー: ワシントン・ナショナル・ギャラリー学芸員ニコラス・ペニーに鑑定を依頼した。

ロバート・サイモン氏インタビュー: 2007年12月に出たワシントン・ナショナル・ギャラリー学芸員ニコラス・ペニーの鑑定結果は「レオナルド」だった。


ロンドン・ナショナル・ギャラリー

ロバート・サイモン氏インタビュー: 2008年5月、「岩窟の聖母」の前で世界的研究者7名により、「サルバトール・ムンディ」の比較鑑定が行われた。

ロバート・サイモン氏インタビュー: 鑑定結果は、ダ・ヴィンチ作で全員一致した。

ロバート・サイモン氏インタビュー: 2011年、ロンドン・ナショナル・ギャラリーの「ダ・ヴィンチ展」で初の一般公開。

ロバート・サイモン氏インタビュー: 2013年、ロシアの石油王に155億円で売却。

ロバート・サイモン氏インタビュー: 2017年11月15日のクリスティーズ・オークションで、「サルバトール・ムンディ」は美術史上最高価格508億円で売却された。

ロバート・サイモン氏インタビュー:508億円とは途方もない金額と思わない?

ロバート・サイモン氏インタビュー: 508億円で落札したのは、アラブ首長国連合の「ルーブル・アブダビ」だった。
美術散歩 管理人 とら