墨と金　狩野派の絵画　＠根津美術館 : Art & Bell by Tora

墨と金　狩野派の絵画　＠根津美術館

やっと晴れてきたので、久しぶりの美術散歩。自宅の傍では、あちこちに雪が残っている。

根津美術館は渋谷駅からタクシーで往復。

Ⅰ．企画展示室　墨と金　狩野派の絵画

Ⅰ－１．室町時代

・拙宗《撥墨山水図》団扇形の中に玉潤様の破墨画法で山水の小景を描いている。

・芸阿弥《観瀑図》瀧は文人高士の理想の対照であり、漢画の重要な画題であるが、本図はそのような中国画院の伝統様式を踏まえ、それを咀嚼してわが国で成立した楷体山水図である。

・伝狩野正信《観瀑図》唐の詩人・李白の「望廬山瀑布」の詩を画題にしたもの。

・伝狩野元信《養蚕機織図屏風》養蚕機織図は儒教道徳を反映した鑑戒図。右に春景、左に冬景が描かれている。比較的小さく点在布置された家屋の中で、養蚕と機織の作業場面が展開している。

・元信印《四季花鳥図屏風》四季の移り変わりの中に游ぶ孔雀・白鷺・鴛鴦・落雁・錦鶏・鶺鴒が描かれている。

・元信印《林檎鼠図》

・元信印《山水図》

Ⅰ－２．江戸時代

・狩野探幽《両帝図屏風》舟と車を作って難所を克服した黄帝と、琴を弾いて天下を治めた舜を描いている。

・狩野尚信《文殊荷鷺芦雁図》中幅に左手で絵巻を持つ文殊の半身像、右幅に白鷺と蓮、左幅に鷺と芦の図を併せる。（参照：探幽3兄弟展図録40）

・狩野探信《富士・育王山・金山寺図》

・狩野常信《瀟湘八景図巻》

・狩野宗信《桜下麝香猫図屏風》霊猫とされた麝香猫が多数遊んでいる金地濃彩の屏風。

・久隅守景《舞楽図屏風》太平楽・納曽利・蘭陵王・楽人・楽器が描かれている。

・清原雪信《西王母図》二つの花と二つの実をつけた桃を持つ美しい仙女が描かれている。清原雪信は探幽の妹・国と探幽の弟子・久隅守景の間に生まれた閨秀画家である。

・狩野山雪《藤原惺窩閑居図》近世儒学の祖・藤原惺窩が、晩年、俗を立って洛北の山荘に閑居するところが描かれている。

・狩野山雪《秋景山水図》

・狩野山雪《梟鶏図》夜に活動する梟と朝を告げる鶏を構図も対比させて描く。
犬追物