ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート2018

ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート2018のライブ放送を視聴した。

私の友人でウイーンまでこのコンサートを聴きに行った人（コメント参照↓）もいるが、チケットを取るのが大変そうである。このコンサートで演奏されるのは、ワルツ王と呼ばれるシュトラウス一門の曲が中心である。指揮者：リッカルド・ムーティ2018年1月1日、ウィーン楽友協会で行われたウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートの指揮者はイタリア人・リッカルド・ムーティ。リッカルド・ムーティは長らくウィーン・フィルと緊密な音楽関係にあり、1993年・1997年・2000年・2004年に続き、今回で5回目のニューイヤーコンサート指揮というわけで、手馴れて、上品な指揮だった。

放送時間：ニューイヤーコンサート2018年は、世界中90ヵ国以上で放送され、5千万人以上がテレビで視聴したようだ。日本では「NHK Eテレ」で放送された（19～22時）。

番組アナウンサー・ナビゲーターチェリストBernhard Naoki Hedenborgの兄のヴァイオリニストWilfried Kazuki Hedenborgは今年のウィーン・ニューイヤーコンサン―トに参加。
プログラム　

「ムーティ印（↓左欄外）」はイタリアと関連のある曲：ウィリアムテル・ギャロップ、ボッカチオ序曲、仮面舞踏会、南国のばら。

「100ユーロ硬貨印」は100年前（1918年）にイタリアで作られた曲：ガヴォット、南国のばら。●Entrance March from the Operetta "The Gypsy Baron" ヨハン シュトラウス２世

●Stephanie Gavotte, op. 312 ヨハン シュトラウス２世　100年前（1918年）にイタリアで作られた。

●Wiener Fresken (Viennese Frescos), Waltz, op. 249 ヨーゼフ シュトラウス●Brautschau (Bride Shopping), Polka, op. 417 ヨハン シュトラウス２世●Leichtes Blut (Light of Heart), Fast Polka, op. 319 ヨハン シュトラウス２世 ●Marienwalzer (Maria Waltz), op. 212 ヨハン シュトラウス１世●William Tell Galop, op. 29b ヨハン シュトラウス１世 【第2部】
　
●Overture to "Boccaccio" フランツ・フォン スッペ　ボッカチオ●Myrthenblüten (Myrtle Blossoms), Waltz, op. 395 ヨハン シュトラウス２世　ミルテの花●バレー :男女1組　＠カールスプラッツ駅舎（オットー・ワグナー設計）

●Alphons CzibulkaStephanie Gavotte, op. 312 ヨハン シュトラウス２世 ●Freikugeln (Magic Bullets), Fast Polka, op. 326 ヨハン シュトラウス２世

●Tales from the Vienna Woods, Waltz, op. 325 ヨハン シュトラウス２世「ウィーンの森の物語」はヨハン シュトラウス２世が150年前に作った曲の一つ、「ウィーンの森の物語」の最初と最後にに参加した この楽器は「チター」。演奏者はエブナーさん。

●Fest-Marsch (Festival March), op. 452 ヨハン シュトラウス２世「祝典行進曲」はイタリア公女との結婚式のために作られた。

●Stadt und Land (Town and Country), Polka Mazurka, op. 322 ヨハン シュトラウス２世「都会と田舎」はウィーン芸能協会が主催する演奏会のために書かれた。

●Un ballo in maschera (Masked Ball), Quadrille, op. 272 ヨハン シュトラウス２世 仮面舞踏会ベルディの歌劇のメロディを利用した。

●バレー: 男女5組 ＠ エッカルツァウ城（ハプススブルグ治世終焉の地）

●Rosen aus dem Süden (Roses from the South), Waltz, op. 388 ヨハン シュトラウス２世 南国のバラ　100年前（1918年）にイタリアで作られた。●Eingesendet (Letters to the Editor), Fast Polka, op. 240 ヨーゼフ・ シュトラウス「短い言づて」とは、新聞の「編集者へ」欄。この曲は新聞協会主催の舞踏会のために作られた。

●Unter Donner und Blitz, Polka, shunell 324 ヨハン シュトラウス２世

「雷鳴と電光」は150年前に、ウィーン芸術協会主催の舞踏会のために作られた。日本でも人気が高い。

●An der schönen, blauen Donau op. 314 ヨハン・シュトラウス2世指揮者リッカルド・ムーティは、「美しき青きドナウ」の演奏を始める前に「新年おめでとう」と観客に挨拶した。この曲がオーストリアの第二の国歌とされているからだろう。元来は敗戦に打ちひしがれた国民を励ます曲だったが、現在はニューイヤーコンサートにはなくてはならない曲となっている。

●Radetzky-Marsch, op. 228 ヨハン・シュトラウス1世「ラデツキー行進曲」はラデツキー将軍の勝利を祝った曲。ニューイヤーコンサートでは、観客が指揮者のタクトに合わせて強弱の拍手をする。私も中継を見ながら拍手に加わった。

この番組の最後に「2019年の指揮者は クリスティアン・ティーレマンに決まった」と発表された。

2018年1月1日　美術散歩　管理人　とら　

【註】「ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート2017」のブログ記事⇒こちら。