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2017年12月20日(水)の「極上美の饗宴」シリーズ「東山魁夷の旅・第2回」は、「挑戦の京都」。これは再放送で、初回放送は2011年。ちなみに、「東山魁夷の旅・第1回」は「ドイツ」。
各地を旅しながら、山や森をやわらかな色合いで表現した魁夷は、55歳にして全く新しいテーマ「人の営み」に挑んだ。魁夷は、5年にわたって京都への旅を繰り返し、人の手が造り上げた伝統の美を表現しようと苦闘した。そして生まれたのが「京洛四季」の連作である。 【東山魁夷「京洛四季」あとがき 新潮社・1969年9月より】 いつか京都を描いてみたいと、ずいぶん以前から思っていた。時々、京都へ来ては、寺院を廻ったり、風景を見たりして、写生した場所もかなりあった。 「京都を描くなら、いまのうちですよ」と川端康成先生に云われたのも、もう、六、七年も前のことである。その頃、私は北欧への旅行を準備していた。北欧の旅から帰ると、私は今度こそ、心を籠めて京都を深く味わってみたいと思った。 こうして京都に向かった私の心には、まるで未知の土地へ来たように、すべての事が珍しく、興味深く感じられた。勿論、京都に住んだわけではなく、出来るだけ多く京都に旅をしたのである(以下、略)。 この番組のために、京都を訪れたのは、以前から東山魁夷の切り取り方、色の使い方に関心を抱いいた写真家の三好和義さん。三好さんが訪れた場所は、次の4作品が東山魁夷によって描かれた場所である。 1.《東福寺庭》 ![]() 2.《二条城の石垣》 ![]() 3.《青い峡》 ![]() 4.《年暮る》 ![]() 【東山魁夷「京洛四季」 ビジョン企画出版社・1998年4月より】 京の家々の瓦屋根の上に、 しんしんと雪は降り積もる。 おごそかな響きが鳴り渡り、 長く尾を引く余韻を、 夜の闇が深く吸い込んで、 やがて静まり返る。 そしてまた鐘の響き・・・ 人それぞれの想いを籠めて、 年が逝き、年が明ける。 三好さんが、カメラを構えて何回も撮影しているが、正面のお寺以外はすっかり変わってしまっていて、東山魁夷の画と同じような写真が撮れない。困った三好さんは、明け方の写真で胡麻化してしまったが、年々歳々ビル化が進んで、京都の景色も変わってきているのだからやむをえない。 番組では「東山ブルー」とも呼ばれる「青の秘密」にも迫っていた。青には「人の記憶に訴えかける力がある」とのこと。《年暮る》は青より青緑に見えるが、「青緑が夜の風景に最も馴染みがある」とのことだった。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2017-12-21 13:45
| 近代日本美術
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