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英雄たちの選択「よっ!国芳~江戸っ子に愛された浮世絵師~」を視聴した。
2017年10月12日(木) 午前8:00~9:00 に[BSプレミアム]で放映された60分番組である。 【司会】磯田道史、渡邊佐和子【出演】いとうせいこう、鹿島茂、松嶋雅人【語り】松重豊 【国芳マイベスト】 ・いとう:《通俗水滸伝豪傑百八人之一個 花和尚魯智深》 ・鹿島:《宮本武蔵と巨鯨》 ・松嶋:《宇治川の戦い》 【概略】 歌川国芳が活躍したのは江戸時代後期。まさに町人文化が華開いた時代だった。浮世絵は、当時の流行を伝える最先端のメディアとして人気を博す。しかし、天保の改革が始まると、庶民のぜいたくは禁止され、浮世絵も題材を規制されるようになる。一体何を描けばよいのか?下手をすれば処罰が待ち受けるなか、国芳が取った行動とは? 【選択のオプション】 選択1:規制に係らない得意分野の武者絵のみを描く 選択2:擬人絵などの新しい手法で規制をくぐり抜ける 選択3:規制がいるむまで描かない。 【各人の選択】 いとう:選択2 鹿島:選択2 松嶋:選択2 磯田:選択2 【代表例】 《源頼光公館土蜘蛛作妖怪図》天保の改革の「風刺画」として国芳が描いた。この「判じ物」の解は、頼光⇒将軍家慶、卜部季武(沢潟紋)⇒水野忠邦、妖怪⇒弾圧された民衆。 《荷宝蔵壁のむだ書》天保の改革で役者を描くことが禁じられたため、国芳は「落書きの役者絵」を描いた。 《似たか金魚》実在の役者の似顔絵で、天保の改革で役者絵が禁止されたことから生まれたアイディアである。亀は四代目中村歌右衛門。 《里すゞめねぐらの仮宿》天保の改革で遊女を描くことを禁じられたために国芳が遊女や客を雀として制作した。国芳のこのようなユーモアは洒落として歓迎された。 「出版元の意向で出版されなかった国芳の版木」国立歴史民俗博物館所蔵 三枚続の版木で、左に「女性」―中央に「孔雀と少年」―右に「女性」が彫られている。これは、江戸城の内部を描いたもので、中央の長袖者の少年は、当時者能力のない徳川家定を、女性たちは大奥女中を暗示している。 安政6年の横浜開港に伴い、国芳は《横浜廓之図》や《横浜本町之図》のような明るい「横浜絵」を描いたが、翌年にはこの世を去った。 鹿島曰く:国芳は江戸文化の仕上げの役割を担い、浮世絵をマニエリスムまで高めた。明治になって浮世絵が衰退した原因としては、人口減少によることが大きい。 この番組では、いまや世界でも認められる国芳の浮世絵、権力を笑い飛ばす奇想天外な傑作の数々を楽むことができた。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2017-10-15 10:50
| 浮世絵
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