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これは東京ステーションギャラリーで 開催中の展覧会「不染鉄 没後40年 幻の画家」の「第2報」である。
その第1報の内覧会記事はこちらである。 それから暫く時間が経ったので、再訪した。内覧会と違い、静かな環境でゆっくりと鑑賞出来た。この展覧会の前期は7月30日までで、8月1日以降は後期となる。作品リストを眺めると、展示品の入れ替えはそれほど多くない。 以下、章別にお気に入り作品を挙げていくが、第1報での既述作品はタイトルのみとする。 第1章 郷愁の家 ・《林間》既述 ・《伊豆風景》大正12年 水彩 個人蔵 大島野田海岸から、雪を頂く富士山、古い停車場、走る汽車などを描いている。 ![]() ![]() ![]() ・《思出之記(田園、水郷、海邊》既述 ・《南都展覧古》昭和17年 個人蔵 里から離れた山中に菊の花、ねぎ、菜が栽培されている。裏山には大木が茂り、夜は梟が泣きそうである。 ![]() ・《薬師寺東塔之図》既述 ・《山海図絵(伊豆の追憶)》既述 ・《春風秋雨》昭和30年頃 四幅対 星野画廊 奈良の薬師寺東塔・唐招提寺金堂・興福寺五重塔・東大寺大仏殿(右から第一幅・第二幅)、青年の頃に伊豆大島や伊豆半島から眺めた富士山(右から第三幅)、以前に訪れた信濃の風景(右から第四幅)が描かれている。 ![]() ![]() ・《南海之図》既述 ・《廃船》既述 ・《ともしび(裏面・海)》昭和40年代後半 93.8 x 84.6 cm 衝立 奈良県立美術館、《海》昭和50年頃 89.0 x 115.0 cm 額装 奈良大学 表裏に画が描かれている。前者の灯火は、不染鉄がすぐにも逢いたいと望んでいる母親の象徴である。不染鉄の画には作品内に言葉が記されているものが多いが、明かりが灯る家々を描いた《ともしび》には、次の言葉が添えられている。 これから一家の楽しい夕餉でせう。どうしてか悲しい事がないのに㕸きそうになる。旅人は一人きりで自分の家が遠いからでせう。野も山も見えない。灯も笑い声も何も彼も今は他人のものである。母に逢ひたい。好きな人に逢ひたい。友達でもいゝ今すぐあいたい。これをかいているとこの灯は母の心に似ているねえ。母ちゃんのやわらかい手や肌や乳房に似ているねえ。そうだこの灯は母の心がうつっているのである。 後者では、生きとし生けるものに慈愛の眼差しを向ける不染鉄の住宅が、なんと魚が泳ぐ海中に描かれている。 ![]() ・《古い自転車》既述 ・《日向葵文様飾皿》既述 ・《山の宿》昭和47年頃 個人蔵 信州の温泉旅館が、杉板に描かれている。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]()
by cardiacsurgery
| 2017-07-30 08:13
| 近代日本美術
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