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これは、7月2日(日) 09:00〜09:45に放送された日曜美術館「最先端を走った鉄人~萬鉄五郎の格闘~」のメモ。
番宣は以下。 《裸体美人》(重文)など斬新・奇抜な絵で大正画壇に衝撃を与えた画家、萬鉄五郎。ゴッホをはじめ、マチスやカンディンスキー、ピカソなど西洋の新たな潮流をいち早く取り込んだが、単なる模倣ではなく、日本の風土に根差した独自の絵を創り上げた。また萬は、江戸時代の文人画に傾倒し、自らも水墨画を多数描いた。番組では、時代の最先端を走り、自ら“鉄人”と号した萬鉄五郎の絵の世界を紹介する。【出演】神奈川県立近代美術館館長・水沢勉,、萬鉄五郎記念館美術館学芸員・平澤広、岩手県立美術館主任専門学芸員。根本亮子、【司会】井浦新、高橋美鈴 この画家の作品はいくつも見ているが(文末参照)、今朝の日曜美術館を見はじめると、この画家について知らないことがまだまだあると分かった。そこで、急いで取ったメモが以下である。 なお、この番組は9月3日まで「神奈川県立近代美術館・葉山」で開かれている「萬鉄五郎展」の紹介を兼ねている。 有名な《裸体美人》は美校の卒業制作で、評点72点で、本科卒業生19名中16番と評価が低かったため、萬は卒業式をボイコットした。 作品内に描かれた「雲」は、他のいくつかの《自画像》にも描かれているが、これは自分の感情を伝えたいという「オブセッション」の表れであり、内外の画家には見られない特有の表現である。 萬が次に描いたのは郷里の風景画である。《土沢風景》・《だんだん畑のある風景》・《丘のもち》・《木の間の風景》と描きすすんでいくと、次第にデフォルメが強くなり、最後にはほとんど抽象画となっている。 一方、画面の色は、赤土の「赤」とこれに対比する「縁」に支配され、赤と緑への偏愛が示されている。 次は「裸婦像」。日本のキュビスム絵画の最初とされる《もたれて立つ人》では、女性の美しさを強調するコントラポストというアカデミックなフォーマットを使いながら、まったく異なる作品を制作している。色彩は古典的な「丹」の色であるといえる。 「新しい洋画」としては、《地震の印象》、《枯れた花の静物》が挙げられる。 「新たな裸婦」の《宝珠を持った女》にはデッサンが二枚、本画がある。 岩手県立美術館の学芸員・根本亮子さんは、「画の宝珠は何か」、「なぜ画が完成しなかったのか」について興味ある説明をされた。 「成島毘沙門天堂」の《兜跋毘沙門天》は、左手に宝像を持っているが、左右反転すると右手に宝珠を持つことになる。 萬自身も後を追うようにして、41歳で死去した。 【参考】今までに見た萬鉄五郎の作品 @東京国立近代美術館:《裸体美人》・《手袋のある静物》・《立木風景》・《もたれて立つ人》 @東京国立近代美術館:《太陽の麦畑》 @東京国立近代美術館:《裸体美人》 @岩手県立美術館:《赤い目の自画像》 @練馬区立美術館:《荒模様》 @松涛美術館 :《茅ヶ崎風景》 @東京都美術館:《女の顔(ボアの顔)》 @神奈川県立近代美術館・葉山館:《日傘の裸婦》・《山水図》 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2017-07-05 14:11
| 近代日本美術
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