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2017年6月11日の日曜美術館を見た。
最近の「日曜美術館」は再放送が多くて、実質的には番組の質が低下しているような印象を受けていたが、今回の放送は「出かけよう、日美旅~奈良・天平時代・美仏の都へ」という「旅番組」になってしまっていた。 今回はブログ「日美旅」と全面連動しているということで、番組終了後にこのブログを覗いてみたが、キャスターの俳優・井浦新氏と高橋美鈴アナウンサーの感想を中心に書かれており、番組内で説明された専門家の紹介はなく、その方々の意見は完全に無視されていた。さらに、このブログ「日美旅」には、今回のテレビ放送には入っていなかった「東大寺」や「新薬師寺」の天平仏についても書かれていた。 そこでここでは、テレビを見ながらとったメモにもとづいて、自分のブログ記事を書いていくこととする。 1.興福寺:最初に、興福寺仮講堂にて開催中の「国宝特別公開2017 阿修羅-天平乾漆群像展」の様子が紹介された。 人気の阿修羅像は特別扱い。 奈良大学・今津節生教授が「X線CT解析」によって作り上げた「原形の阿修羅像」の左の顔は口が開いており(↓)、中央の顔は眉を顰めている(↓↓)。それは衝撃的なもので、厳しい眼を持つ荒ぶる阿修羅の顔つきであった。 このような説明は番組内では奈良大学・山崎隆之氏がされたが、とても理解しやすかった。 2.聖林寺:キャスターとアナウンサーは電車で南の桜井市にある古刹・聖林寺へ。712年創建ということである。当日の説明役は女性住職の倉本明佳氏。番組内の説明は東京藝術大学・松田誠一郎教授。 この十一面観音像はかつて三輪山を拝する大神神社の神宮寺「大御輪寺」の本尊だったが、明治の「神仏分離」のため住職が兄弟関係にあった「聖林寺」に移された。脇侍・地蔵菩薩も一緒に聖林寺に預けられたが、こちらは現在法隆寺・大宝蔵院にある。 3.入江泰吉記念奈良市写真美術館:この美術館は、8万点に上る故・入江泰吉のフィルムを所蔵・保管し、プリントを定期的に掛け替えて展示している。現在は、入江泰吉の代表的な写真集「古色大和路」の写真が展示されている。 入江の弟子・山口高志氏が美術館内で分かりやすい説明をされた。 (↓)では、近景には古今に共通する「強風になびくススキ」が写っており、遠景には古代の象徴である「法隆寺の五重塔」が写っていて、入江は「一枚の写真に現在と過去を撮りこんだたベストショットで、二度とは撮れない写真である」と述べていたとのことである。番組には、興福寺元館長の小西正文氏も参加。机上には(↓)、入江の阿修羅像写真が載った写真集が置かれている。
by cardiacsurgery
| 2017-06-12 23:58
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