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《矇雲出現の図》は、「椿説弓張月」続編・巻之三・第三十六回の挿絵である。
尚寧王は毛國鼎の諌めも聞かず、利勇ら近臣を従えて、天孫氏が蛟を鎮めたとされる舊虬山に登った。利勇が人夫に命じて塚を掘り起こし、石の唐櫃を掘り当てた時に、土中から忽然と鈴の音がした。毛國鼎が止めようとするが、利勇は逃げる人夫を脅して、石櫃を引き上げさせた。そのとき石櫃はくだけ散り、多数の死傷者が出た。そして怪しげな形相の異人が出てきた。 【参照】辻惟雄:天才は爆発する~葛飾北斎.ギョッとする江戸の絵, 134-155, 1906, NHK 北斎の読本挿絵の中で動物の異様な姿と同じく読者にショックを与えるのが「爆発」のシーンです。「椿説弓張月」では、「落雷の場面」(前編巻之一)↓がこれに相当します。 上述の「石櫃が砕け飛び怪僧朦雲が現れる場面」(続編巻之三)もこれに相当します。放射状の線や帯で、飛び散る閃光や爆発のようすを表現しているのです。この放射線状の閃光は、作品の本文(物語)では別段触れられていないので、あくまでも北斎の独創的な表現であることが分かります。
美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2017-06-10 10:00
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