歌川国芳 21世紀の絵画力 その1 ＠府中市美術館

今年のＧＷは、4月29～30日と5月3～5日の2群に分かれているが、両者を合わせると大型連休・長期ＧＷとなる。その中間の5月1～2日は多少は空いていると思い、府中市美術館に出かけることとした。5月1日には、突然の雷雨が発生したため、本日5月2日に車で往復してきた。展覧会は「歌川国芳　21世紀の絵画力」である。

府中市美術館では、2010年春に「歌川国芳∸奇と笑いの木版画」が開催され、私も行って来て図録も残っている（ブログ）。

その後「国芳ブーム」は世界的なものとなった。今回の展覧会は国芳人気の理由を探りつつ、現代人の眼で楽しもうとするものだった。
見終わってから上天気の館外でランチを楽しんだ。あたりは風薫り、緑濃き5月である。お気に入りは無数にあったが、ここでは《西塔鬼若丸》だけを挙げる。若き弁慶が鯉と闘っているところである。「鬼若丸」とは弁慶の幼名だが、比叡山西塔に預けられていたため、「西塔鬼若丸」の名で呼ばれている。
この美術館は観客に対していろいろなサービスを提供してくれる。その1例は（↓）のような「スタンプ画作り」である。その元絵は（↓）で、一つは（↑）の《西塔鬼若丸》、もう一つは《猫飼五十三匹上 鞠子》。会期中に登場した作品《猫の左仮》が、その関連作品と並べて展示されていた。好き日の佳き展覧会だった。

この展覧会は5月7日（日）まで。お勧めします。ただし、5月3～5日のGW中は、かなり混んでいるでしょう。5月2日の今日も結構の賑わいだった。

【註】その1、その2、その3

美術散歩　管理人　とら