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2017年4月18日から始まったこの展覧会。3日目に見に行ってきた。
【追記】2017年4月28日の「ぶらぶら美術館・博物館」でこの展覧会が紹介された。この記事を補うため、その内容ならびに画像の一部を追加する。 (LBF) Ⅰ.16世紀ネーデルランドの彫刻: この章のお気に入り作品は下記。 ・アドリア―ン・ファン・ウェーセル周辺の彫刻家《受胎告知の聖母》1460年頃 オーク材 ・作者不詳《十字架を担うキリスト、磔刑、十字架降下、埋葬廼ある三連祭壇画》1500年頃 胡桃材 ・アルント・ファン・ズヴォレ(推定)『四大ラテン教父』(聖アウグスティヌス、聖アンブロシウス、聖ヒエロニムス、聖グレゴリウス)1480年 オーク材 ・ルカス・ファン・レイデンの《ヨセフの衣服を見せるポパテルの妻》1512年頃(↓) Ⅳ.新たな画題へ: この章は、宗教画から風景画への移行を取り扱っており、お気に入り作品は下記。 ・ハンス・メムリンク《風景の中の二頭の馬》1490年頃 ・ヨアヒム・パティニヨール《牧草を食べるロバのいる風景》1520年頃 ・ヨアヒム・パティニヨール《ソドムとゴモラの滅亡がある風景》1520年頃(↓) ロトの妻が燃え盛るソドムとゴモラを振り返ってみたために変えられた「塩柱」は、家族と離れた場所(↓)に描かれている。 ・マールテン・ファン・ヘームスケルク《オリュンポスの神々》1556年 ・ヤン・ファン・スコーレルの《学生の肖像》1531年(↓) Ⅴ.奇想の画家ヒエロニムス・ボス ある日、小さな男の子が川を渡りたいとレプロブスに言った。彼があまりに小さかったのでお安い御用と引き受けたレプロブスだったが、川を渡るうちに男の子は異様な重さになり、レプロブスは倒れんばかりになった。あまりの重さに男の子がただものでないことに気づいたレプロブスは丁重にその名前をたずねた。男の子は自らがイエス・キリストであると明かした。イエスは全世界の人々の罪を背負っているため重かったのである。川を渡りきったところでイエスはレプロブスを祝福し、今後は「キリストを背負ったもの」という意味の「クリストフォロス」と名乗るよう命じた。 同時にイエスはレプロブスが持っていた杖を地面に突き刺すように命じた。彼がそうすると杖から枝と葉が生えだし、みるみる巨木となった。後にこの木を見た多くの人々がキリスト教に改宗した。この話は同地の王の知るところとなり、クリストフォロスは捕らえられ、拷問を受けたあとで斬首された。 遠景の火事、城から現れた龍、裸で逃げる人物は「迫りくる危機を暗示している Ⅵ.ボスのように描く:ボス自身は版画制作にあまり興味を持っておらず、現在残っているボス様の版画はボスの工房あるいは後継者のものが大多数と考えられる。(↓)はその例外。 ・ヒエロニムス・ボス(彫板師不詳)《樹木人間》1590-1610年頃 エッチング。 ・ピーテル・ブリューゲル1世(彫板:フランス・ハイス)《アントウェルペンのシント・ヨ―リス門前のスケート滑り》1558年頃 エングレーヴィング:ブリューゲルはこのような日常生活も版画にした。 《聖アントニウスの誘惑》(2F) Ⅷ.「バベルの塔」へ ブリューゲルの《バベルの塔》は3点あったが、1点は失われ、現在ウィーン美術史美術館とボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館(ロッテルダム)の2点だけが残っている。ウィーンのもの(1563年)がボイマンスのもの(1565年頃)より先に描かれ、ウィーンのもの(114 x 155)がボイマンスのもの(59.9 x 74.6)より大きい。 この画を描くにあたっては、ローマのコロセウムが参考にされたということで、ヒエロニムス・コックの版画《コロセウムの眺め》1551年とマールテン・ファン・ヘームスケルクの版画《ローマのコロセウム》1572年が出ていた。 ブリューゲルの《バベルの塔》は、いずれも塔の建設を描いているが、その崩壊を描いたヒエロニムス・コックの版画《バベルの塔の崩壊と人々の離散》1569年も見ることができた。 ・拡大複製画:縦横がそれぞれ実物の300パーセントの《バベルの塔》のクローン文化財(高精細複製画)が、実物と同じ部屋に展示されていた。原画ではゴマ粒ほどの大きさび描かれている人間の身長を170cmと想定すると、絵の中の塔の地面から上層部までは510mほどになる。建設が進んで頂上まで完成すると、1500mもの尖った塔になると計算される。 ・3DGC映像センター:《バベルの塔》の外部と内部を7分半の映像で見ることができる。空いていたので快適な椅子に坐って堪能できた。 美術散歩 管理人
by cardiacsurgery
| 2017-04-21 08:47
| バロック
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