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2017年3月28日から東京藝術大学大学美術館で開催される「奇想の誕生~雪村」展を、初日に見るべく、東京美術発行・小川知二著「雪村」で予習をした。
この放送の【番宣】は以下。 神業のような超絶の筆遣いで、エネルギッシュでユーモラスな仙人たちや、自然の荒々しい風景を描いたのが、戦国の世に生きた孤高の画僧、雪村周継(1500ごろ~1580年ごろ)、異端の水墨画の巨匠である。最大の特徴は、雪村の神業のような超絶の筆遣い。代表作の「呂洞賓図」では、主人公の呂洞賓の極細のひげ、風にたなびく衣、風雲の流れなどが、墨の濃淡の無数のバリエーションで描き出されている。【メモの内容】 1.雪村概論 ・《自画像》禅僧の姿である。 ・「雪村庵」奥州・三春の残存。雪村は自給自足しながら、ひたすら画を描いた。 ・「出自」戦国大名の子 ・「足跡」会津、小田原など 2.仙人の画:山下裕二曰く「雪村は仙人になりたかった!」 ・《琴高群仙図》鯉の髭を手綱にとって、鯉の背中に乗って天空を駆ける琴高仙人 ・《蝦蟇鉄拐図》3本足の蝦蟇を引き連れた蝦蟇仙人、一身分体の術を使う鉄拐仙人 ・《列氏御風図》風を御して空を散歩する列氏 3.雪舟と雪村の関係 ・雪村は雪舟に会っていない ・雪村は雪舟を意識していた(雪村周継) ・山水図:雪舟《秋冬山水図》=静(力強い世界)vs 雪村《風濤図》=動(躍動感) ・人物図:雪舟《慧可断臂図》薄墨の均一な線 vs 雪村《列氏御風図》きままで自由な衣線 ・自画像:雪舟《自画像》中国の帽子で飾っている vs 雪村《自画像》白髪のおじいさん 4.雪村特有の画 ・波:《龍虎図屏風》襲いかかる生き物のような波は「雪村波」とも呼ばれる ・風:《龍虎図屏風》の虎図は「虎は嘯きて風烈し」という漢詩そのものであり、《呂洞賓図》の髭や帯が四方八方に舞い上がる仙人は、自分で風を起こしているようだ ・岩:《瀟湘八景図帖》覆いかぶさる岩。波も風もない。人がうごめき、岩にも樹にも生命が宿り、互いにせめぎあって風景となっている 山下曰く「人間も自然の一部となっている。これは西欧における人間と自然とを対立させる考えの真逆である」 山下さらに曰く「雪村の画の脱力感は見事なまでのものである。雪村はもう少し有名になっても良い。もう一度雪村の展覧会をやろうかな?!」 【参考:今までに見た雪村】 ・畠山記念館名品展 @畠山記念館: 展示室の反対側の壁には雪村周継の重文《竹林七賢図屏風》(右隻↓、左隻↓↓)。賢人の衣紋線は強く、童子は柔らかく描かれている。 雪舟の《慧可断臂図》(↓)には、岩に向かって坐る達磨。弟子になるため、切断した腕を持って近づく慧可が描かれている。ゴツゴツした硬い岩の表現が巧みで、達磨の身体を包む柔らかな布との対照が絶妙である。 【参照】雪村展(東京藝大美)ブログ記事 その1 その2 その3 その4 その5 その6 その7
by cardiacsurgery
| 2017-03-29 00:02
| 国内アート
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